松原 慎選手 (神戸北)
短評
観戦レポートより抜粋(2015年3月29日) 9回裏にマウンドに登った松原慎。183センチ75キロと一目で目立つ大型右腕である。ベンチ横から行っていたキャッチボールから柔らかい腕の振り、回転の良いボールが目についたが、実際にマウンドに上がっても、素質の良さが光った。 ランナーがいないところからでもセットポジションから始動、左足をゆったりと上げたときのバランスの良さ、腕の振りの鋭さといい、スムーズな体重移動の高さといい、技術的な土台が良いのだ。この上背にして、技術的にもしっかりしている。 その証拠にストレートの質が良い。球速は125キロ~130キロとスピードガン的には普通だが、東京都で135キロ級のストレートを投げた投手と勢い的には変わりなく、何よりも回転が良い。将来的には、135キロ~140キロまで速くなる潜在能力を秘めているのだ。 そしてもう1つの武器が打者の手元で大きく落ちるカーブ。しっかりとブレーキが効いたもので、これは、腰の横回転が抑えられ、縦の動きで投げられないと再現できないもの。先輩に教えてもらった球種のようだが、本人にとってはこの球種が、調子のバロメータになるようだ。 この日は2奪三振で試合を締めたが、「調子が良かったです」と振り返った。
更新日時:2015.03.29