鶴井 拓人選手 (高知)
寸評
旧チームから主戦として活躍し、甲子園に出場した明徳義塾を苦しめた投手としても知られています。2015年度の、四国を代表する左腕の一人ではないのでしょうか。 (第一印象) 重心が低く沈み、球持ちもよく粘っこい投球が身上。 (投球内容) ボールは手元ピュッとキレる球質なので、球速的には常時130キロ前後ぐらいでも、それ以上に来ているように感じます。変化球は、横滑りするスライダー、左腕らしいカーブ、それにチェンジアップ系と一通りあります。ボール全体が低めに集まりやすく、コースいっぱいの微妙なところで出し入れできる投球術、コントロールがあります。クィックは、1.1秒台、フィールディングもまずまずで、野球センスの高さが伺えます。 <長所> 足の甲で地面を捉えつつ、ボールギリギリまで持てる「球持ち」の良さが最大の魅力。そのため微妙なコントロールや低めに集めることができます。 <課題> テイクバックした時に肘が下がりながら腕は縦に振るので、なんとなくボールを押し出すようなスムーズではない回旋が気になります。テイクバックした時に、もう少し肘を高くポイントを作った方が好いのではないのでしょうか。 ボールへの体重の乗せがイマイチで、打者の手元まで球威ある球が投げられません。そのため甘くなると、長打浴びやすいわけです。
更新日時:2015.01.26
将来の可能性
球威・球速の物足りなさはありますが、その分、コントロール・ピッチングの上手さ・球のキレでこれを補います。ピッチングのできるとまりだけでなく、全国レベルの投球術を持っています。更に一冬越えてレベルアップして来ると、打倒明徳、甲子園出場も現実味を帯びて来るのではないのでしょうか。覚えておいて、損のない投手だと思います。
更新日時:2015.01.26