森山 暁生選手 (阿南光)

森山 暁生

球歴:阿南光

都道府県:徳島

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:82.0 kg

ボールスピード:145 km/h

学年:卒業

20奪三振も記録!多数の球団から注目を集める徳島の大型左腕の指名は実現するか


 昨夏の甲子園出場で大きく注目を浴びた阿南光(徳島)の左腕・森山 暁生投手。春季大会では20奪三振を記録するなど、徳島県内では圧倒した投球を見せてきた。多数の球団から注目を集める森山の投球について迫っていきたい。  左オーバーから繰り出す直球は常時130キロ後半から140キロ前半とドラフト候補に挙がる左腕としては標準の球速だが、角度を使えた投球フォームのため、球速表示以上に質の高さを感じる。この直球を、低めやコーナーギリギリに投げ分ける制球力の高さも光る。左投手は対角線上に強い球を投げられるものだが、森山はそれだけではなく、右打者の外角にも精度の高い直球を投げられるので、この点もポイントが高い。  変化球は120キロ後半のカットボールと、90キロ台のカーブと、横の変化だけではなく、緩急を使える点も強みだといえる。近年は左腕投手でも速球派が増えているので、速球以外の引き出しがどれだけあるか。森山はこのカーブをうまく使えるかがカギとなりそうだ。  またカットボールも精度が高く、空振りをうまく奪えている。  速球、変化球ともに内外角への投げ分けができており、攻めの幅は非常に広い。 (投球フォーム)  走者がいなくてもセットポジションから始動し、右足を高々と上げて、左膝を適度に曲げる形でバランスよく立つことができる。  その後、二塁方向へ右足を伸ばしていきながら、重心を下げていき、軸足にしっかりと体重を乗せたあと、右足の膝を伸ばして着地を行う。溜めを作る意識が見られ、この動きをする投手は縦変化のボールを使うことが多いが、森山もその動きができている。  グラブを斜めに伸ばしていきながら、開きを抑え、トップを作る。真上から振り下ろす投球フォームだ。うまく溜めが効いたフォームで、振り下ろす動きにも無理がない。完投できる数が多いのも技術的に優れていて、投げるスタミナが豊富にあることも理由に挙げられる。
更新日時:2022.10.16

将来の可能性

 今年の高校生左腕の中では、完成度が高く、フォームのバランスも良い。まだまだ速くなる要素を秘めており、若手左腕を入れて充実を図りたい球団にとって絶好の素材ではないか。完投勝利も多く、強靭なタフネスさもウリだろう。  もし指名が実現すれば、プロの世界ではどんな成長を辿っていくのか、楽しみな逸材だ。
更新日時:2022.10.16

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