寸評

東京都選抜に選ばれ、1年生離れした攻守の完成度の高さを見せた小松涼馬。今年の2年生では二塁手としての技量はトップクラスだろう。

（打撃）
　スタンスはスクエアスタンス。歩幅の広さは肩幅ほどで、グリップは肩の位置に置いて背筋を伸ばしてシンプルに構えている。
　投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、すり足気味にタイミングを取っていく。トップは浅めに取りながら、肩口から振り出し、インパクトまで最短距離で捉えることができている。
　高い技術だけではなく、関東一戦では3打数3安打6打点の活躍を見せたように、ここ一番で大爆発できる勝負強さは実に頼もしい。
（守備）
　運動能力の高さは素晴らしいものがあり、守備範囲の広い守備でさらに複雑なバウンドに合わせる技術の高さもあり、安心感がある。

将来の可能性

走攻守ともに非常に完成度が高く、勝負所で結果を残せる精神的な強さもある。1年生の時は東京代表として木製バットを使った経験もあるので、ぜひ日本代表を目指して取り組んでいただきたい選手である。