都立大山vs都立千早
開幕ゲームは都立大山が先発全員安打の毎回得点で勝利
7月6日、第95回選手権東東京大会が開幕した。
開会式直後の今年の開幕戦は、都立大山と都立千早の対戦。
初回から、都立大山が一気に攻め立てる。1番西元洸介(2年)が中前打で出塁すると、二盗を成功させ、先制のチャンスを広げる。続く、2番平林未駆人(2年)の中前打が相手野手のエラーを誘い、その間に二走・西元がホームイン。さらに、4番西嶋甲斐(2年)が死球で出塁し、ランナーをためると、6番佐藤大樹(2年)の2点適時打で、3対0とリードを広げる。都立大山は、2回にも、長短打5本に足も絡めて5得点を追加。
一方、8点差に広げられた都立千早だったが、2回裏に反撃をみせる。
7番小野璃音(1年)が四球、8番冨安慶虎(3年)が失策で出塁し、一死二、三塁と好機を作ると、9番大橋昴暁(1年)の適時打でまず1点を還す。続く1番須賀野雅文(2年)、2番佐藤浩平(1年)、3番太田勇樹(3年)の見事な三連打で一挙5得点。これで5対8とした都立千早。
しかし、3回表。都立大山打線が爆発。先頭の9番松下和樹(2年)からの7連打で、6点を追加。ここで、都立千早は、先発の冨安から太田にスイッチするも、代わった太田も制球が定まらず、3四死球と都立大山の勢いを止められない。この回だけで10点を叩き出した都立大山は、4回、5回にも、主軸の4番西嶋などの長打で2点ずつ加点し、22対5の5回コールドで、開幕ゲームをものにした。
勝利した都立大山は、この夏は背番号1番から10番まで2年生部員が背負う若いチームだ。まずは2年ぶりの初戦突破を果たし、2回戦は北豊島工と10日に対戦する。
都立千早は、僅か9人の部員で勝利を目指したが、一勝が遠かった。それでも、2回裏に都立大山の投手陣をヒヤリとさせた、鮮やかな攻撃は見事だった。大観衆が見守る中でプレーした、この一戦は、新チームに残る5人の1、2年生部員の糧となるはずだ。
(文=編集部)