二松学舎大附vs多摩大目黒
二松学舎大附が8強 1年生スラッガー・片井海斗に高校通算15号
本塁打を放った片井海斗(二松学舎大附)
<秋季東京都高校野球大会:二松学舎大附4-1多摩大目黒>◇22日◇3回戦◇駒沢オリンピック公園
今年、春夏連続出場を果たした二松学舎大附と、ここまで僅差で勝ち進みベスト16の壁を破った多摩大目黒がベスト8進出をかけ戦った。
先発は共にサウスポー。二松学舎大附の先発は1年生の祖父江 広都投手。足をインステップ気味に踏み込むフォームで、コントロールがよくテンポの良い投球だった。対して多摩大目黒は西井 晃太投手(2年)が先発。こちらもコントロールよく投げ、変化球を織り交ぜながらの投球だった。
初回、先攻の二松学舎大附は1番・毛利 拓真外野手(2年)が安打で出塁すると、チャンスで注目の4番・片井 海斗内野手(1年)が右前適時打を放って先制に成功する。
少しでも早く追いつきたい多摩大目黒はその裏、2番・鮫島 健太外野手(2年)が二塁打でチャンスメークすると、こちらも4番の高松 俊輔内野手(2年)の適時打ですぐに同点に追いつく。
追いつかれた二松学舎大附だったが、相手先発の西井に対してなかなかチャンスを作ることができない。
この悪い流れから5回、8番の押切 康太郎捕手(2年)が出塁してチャンスを作る。そして2死から2番・柴田 壮太郎内野手(2年)の適時打で勝ち越しに成功。続く6回には頼れる4番・片井が、通算15本目となる本塁打で1点を追加。その回2得点で二松学舎大附ムードになった。
6回裏には、初回以降ほぼ完璧に抑えていた二松学舎大附・祖父江に代わり、エース重川 創思投手(2年)が登板した。
しかし多摩大目黒は重川に対して7回、9回とチャンスを作るもあと1本が出なかった。多摩大目黒・眞弓監督も終盤のチャンスで得点できなかったことを悔やんだ。結果としては4対1で二松学舎大附が勝利した。
多摩大目黒は負けてしまったが9安打0失策と強豪を苦しめた。先発した西井は岩手県から編入した関係でこの試合で最後になった。
「今日は持っているものは全部出せた。チームとして1大会で4勝という目標を達成できた。これからも野球を続けたいのでまだ努力したい。」と今日を振り返った。
二松学舎大附・市川監督は新チームの難しさを感じていたが「突破口が見つかれば一気にいける」とこれからに自信もあった。片井は本塁打より打点を稼ぐ打者という目標を口にし「夏輝いた甲子園に戻りたい」という強い意志を持ち次戦に挑む。
(記事=編集部)