試合レポート

日工大駒場vs都立桜修館

2013.07.08

小刻みに追加点をあげた日工大駒場が灼熱の試合を制す

 この日、都内の気温35度を超える中、[stadium]明治神宮野球場[/stadium]では2回戦3試合が行われた。
 2試合目は、日工大駒場都立桜修館の対戦。

 初回に日工大駒場が1点を先制するも、その後両チームとも投手が調子を上げていき、チャンスを作ることが出来ない。
 そうして試合が落ち着いたかに見えた4回表、日工大駒場打線が、再び都立桜修館に襲いかかる。ヒットで出塁した4番・住谷峻弥が、盗塁とエラーで三塁まで進むと、6番・日野成樹がライト前へ適時打を放ち、欲しかった追加点をあげる。さらに、8番・向井健太がスクイズを決め、この回2点。試合の流れを引き寄せる。

 勢いにのる日工大駒場は攻撃の手を緩めない。続く5回にも2番・長嶋洸がヒットで出塁すると、3番・木下裕登がすかさず送りバントを決め、二死ながらも二塁とする。この場面で4番・住谷峻弥がライト線を破る適時三塁打を放ち、これぞ4番の仕事とベンチもスタンドも興奮。住谷は三塁上でガッツポーズを見せた。
 6回にも、この回先頭の7番・藤井源人がヒットで出塁。8番・向井健太、9番・武本皓之介が連続の送りバントを成功させプレッシャーを掛ける。これによりバッテリーミスを誘い、藤井が還り、1点を追加。ダメ押しの6点目をあげ、試合を決定づけた。

 投げても日工大駒場先発・木下裕登は6回までヒット2本に抑える好投を見せる。7回からリリーフの二番手・藤谷幹は1年生ながら、堂々のピッチングを見せ、都立桜修館の反撃を許さず、完封リレーを成功させた。

 一方の都立桜修館。9回に先頭打者、3番・乾将太郎が二塁打を放ち、一矢報いようと三塁まで進んだが、後続が打ち取られ叶わず。ホームに還すことは出来なかった。

 都立桜修館のベンチ入り登録メンバーは、11人。ベンチ前の円陣は小さく、試合開始、終了時の列は短い。だがその分、大きな声と全力プレーで存在感を示した。この夏の記憶は、強く刻まれたことだろう。

(文:編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.08

慶應義塾が15安打12得点で強打健在も投手陣に不安 先発小宅は5回途中で降板【香川招待試合】

2024.06.08

慶應義塾は昨夏甲子園優勝バッテリーがスタメン!初回から4番・江戸 佑太郎の1発などで3点を先制!【香川招待試合】

2024.06.08

夏の神奈川に集った逸材野手20人! 横浜、東海大相模、桐光学園を中心に全国トップレベルが揃う【神奈川注目野手リスト】

2024.06.08

慶應義塾が四国王者の高松商、英明に連勝!!<香川招待試合>

2024.06.08

昨年春夏甲子園出場・北陸の卒業生進路 エースは筑波大へ! 早速公式戦で上々のデビュー

2024.06.04

神村、鹿実の壁を破れ! 国分中央は「全力疾走・最大発声・真剣勝負」で鹿児島の頂点を狙う

2024.06.08

慶應義塾が15安打12得点で強打健在も投手陣に不安 先発小宅は5回途中で降板【香川招待試合】

2024.06.05

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在36地区が決定、徳島の第1シードは阿南光!第2シードに池田!<6月5日>

2024.06.06

大阪桐蔭が選抜ベスト8の阿南光ら4チームと対戦!<招待試合>

2024.06.04

【東北】5日に抽選!秋春連覇がかかる青森山田、雪辱期す仙台育英と明桜の対戦相手に注目<地区大会組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得