試合レポート

神埼清明vs唐津東

2011.09.19

神崎清明が逆転で二回戦進出

神崎清明が相手の失策などからつかんだチャンスを確実に得点に結びつけ、逆転で唐津東を下し2回戦進出を決めた。

旧チームからのメンバーが多く残る神崎清明が、高いチーム力をみせた。
まずは1−2と一点ビハインドの二回、七番下田がライト前運ぶと続く山口もライトへ。一死一三塁から九番原が一塁方向へ強めのスクイズで同点。
続く3回には、二番内山がファールで粘った末の12球目、ファーストへゴロを唐津東の一塁手・大村がファンブルし出塁。犠打で二塁へ進むと4番西山がレフト前に運び神崎清明が逆転に成功。
その後も、神崎清明打線が唐津東の投手松尾を攻め、小刻みに得点を重ね8点を奪い唐津東を突き放した。

この試合、神崎清明打線は8点を奪うものの、長打はわずかに一本。犠打、単打を積み重ねての得点だった。それも各打者、いずれもが逆方向を意識したバッティング。それはチームとして、はっきりとスタンドからもみてとれるくらい徹底されていた。二回の同点打を含む二本の安打は決して良い当たりではなかった。ただ反対方向に打つことで走者を進めるという狙いは伝わってきた。結果、ライト前に落ち、得点に結びついた。また、3回には先頭打者がファールで粘り何としても出塁しようという意識がみてとれた。
また、走塁でもスキがあれば、積極的に走る姿勢をみせるなど随所に高い意識がみられた。

夏の経験のある選手が残り、その試合運びにはチーム力の高さを感じ、今大会、神崎清明が台風の目になることを期待させるゲームだった。 

(文=藤吉ミチオ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】伝統の「中玉戦」は鹿児島玉龍の完封勝ち!

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】出水工が延長に及ぶ激戦を制して、サヨナラ勝ち

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】開幕戦は延長11回に及ぶ激闘!川内商工が5点差をひっくり返し、逆転サヨナラ!

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】樟南vs鹿児島商 かつて「御三家対決」は、樟南が逆転勝利!

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.05.23

【鹿児島NHK選抜大会展望】本命・神村学園、対抗馬・鹿児島実、2強の牙城を崩すのは?

2024.05.22

【福島】学法石川と聖光学院が4強入り、準決勝で激突<春季県大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商