試合レポート

種子島vs志布志

2018.03.28

勝ちに不思議の勝ちあり・種子島

 志布志は初回、一死一三塁の一塁ゴロ野選で先制。本塁悪送球でチャンスが広がり、エラーで2点目を挙げた。

 その裏、種子島は一死一二塁で4番・中野文也(3年)のレフト前タイムリーで1点を返す。

 3回、志布志は5番・栗迫竜也((3年)の犠牲フライで3点目を挙げた。

 中盤は両者互いにチャンスを生かせない中、種子島は6回裏、7番・浦上青空(3年)のレフト線二塁打で再び1点差とする。

 9回表、二死二、三塁のピンチをしのいだ種子島はその裏、二死満塁のチャンスに4番・中野がセンターオーバー二塁打を放ち、逆転サヨナラ勝ちだった。

 この春の異動で出水工に転勤が決まった日髙慎一郎監督にとっては、今大会が種子島6年間の最後の采配となる。前任校・志布志との一戦は「負けてもおかしくない展開」だったが劇的な勝利に「勝ちに不思議の勝ちありです」と振り返った。

 あえて勝因を探すなら「ミスはありながらも選手たちが淡々と自分の仕事をこなしたこと」を挙げる。エース柳野翔也(3年)は本調子でなく、6回以外は毎回走者を出し、得点圏に背負ったが、序盤の3失点で切り抜けた。3打点の4番・中野は「相手の岡元君に合っていた。これまでチャンスで力んで中々結果を出せなかった選手が良い仕事をしてくれた」。

 31日に予定される4回戦・神村学園戦は、日髙監督がベンチで采配できる最後の試合になる。「県ナンバーワンのチームとやれる。子供たちへの『遺産』になるものを残してあげたい」と張り切っていた。

(文=政純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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