集中力と深呼吸について

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2020.07.03

ピンチの時に一呼吸入れることで、落ち着いて目の前のプレーに集中しやすくなる

 試合や練習などで「集中しよう」という声をかけられたり、声をかけたりしたことは誰しも経験があるのではないでしょうか。注意力散漫になっているわけではない、それでも小さなミスが続くと「集中力が足りない」と指摘されることもあると思います。集中とは「周囲の状況や環境に惑うことなく、自分のするべきことに意識が向く」状態。ところが試合でのプレッシャーや緊張、大きな声援などが時に集中力をそぐ要因ともなってしまいます。皆さんは「集中しよう」といわれたら何を行うでしょうか。

 一番手軽にできる方法は深呼吸です。呼吸によって2つの自律神経(交感神経と副交感神経)をある程度コントロールすることもできますし、気持ちの高ぶりをおさえるためにも一度立ち止まって、もしくはその場で落ち着いて深呼吸を繰り返すと「今、目の前でやること」に意識が向くようになります。普段から気持ちのスイッチを切り替えるタイミングとして、深呼吸を取り入れるようにしておくと、集中力を取り戻す一つのきっかけとなるでしょう。

 深呼吸するときは顔を上げ、鼻から大きく息を吸いながら胸郭をひろげ、大きく息を吐き出すようにして行ってみましょう。ゆっくりと息を吐き出すとその後の呼吸もリラックスした状態で行いやすくなります。

 特にマスクをつけて移動することが日常的となり、マスク生活の時間が長くなるにつれて、いつの間にか呼吸が浅くなっているといったことも考えられますので、時にはマスクを外して大きく深呼吸することも必要です。また顔を上げるようにするとネガティブなイメージよりもポジティブなイメージを持ちやすくなりますので、ミスなどを引きずらないためにも顔を上げるように心がけましょう。

 人の集中力は環境や状況によっても大きく左右され、長時間持続させることは至難の業です。攻守交代の切りかえやプレーが止まったタイミングなどで気持ちを切り替えるきっかけとしても深呼吸を活用してみてくださいね。

文:西村 典子
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