チームでのトレーニング再開で気をつけること

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2020.05.15


こまめに手洗いを行い、感染予防に努めよう

 チームとして全体練習を再開するときに、考えなければならないのは「部活動を安全に再開させること」と「引き続き感染予防を優先させること」です。両者を両立させるのはむずかしいところもありますが、まずは感染予防のための措置をとりながら、段階的にその制限をゆるめていくことになります。トレーニングコーチなどの資格を認定する団体であるNSCAが提示した「COVID-19:アスリートのための安全なトレーニング再開に関するガイドライン」※によると、

・チームの所属する地域・自治体・国が定める対応方針を守る
・引き続き社会的距離(ソーシャルディスタンス:およそ2m、最低でも1m)を保つ
・同時に活動する人数を制限する(密集を避ける)
・極力用具は共有せず、止むを得ず共有する場所や用具は衛生管理を徹底する
・ケガや熱中症、オーバートレーニングなどを回避するために低強度・少量のプログラムから再開する

といったことが明記されています。またチームでウエイトトレーニングを行う際は、

・社会的距離が確保できる人数(指導者も含む)でグループ分けを行って交代で行うこと
・グループ間のセッション前に器具の消毒など衛生管理を行うこと
・室内の換気をこまめに行うこと
・室内の湿度は60%を越えないようにすること
・共通の器具を使う場合はこまめに手を消毒をする、不用意に目や鼻に手を近づけない
・飲み物や水筒は個別で準備し、共用の冷水機を直接利用しない

といったことを守るようにしましょう。しばらく激しい運動から遠ざかっていたこともあり、トレーニングを行うと筋肉痛が強く出ることが予想されます。トレーニング強度やトレーニング量を以前と同じレベルにまで戻すためには、2〜4週間ほどかけて段階的に負荷を挙げていくようにしましょう。また精神的に追い込むことを目的としたトレーニングを行わないようにすることもとても重要なことであると考えます。指導者の方にはこの他に新入生に対する運動強度の設定についても、上級生のプログラムとは分けて提示する等、体力面での配慮をお願いいたします。

参考資料)COVID-19:アスリートのための安全なトレーニング再開に関するNSCAガイドライン
https://www.nsca-japan.or.jp/explain/infographics_COVID19NSCAguidans.pdf

文:西村 典子
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