石川翔(中日)、一軍へ!これからもファンをときめかせる投球を
石川翔(中日 ※写真は青藍泰斗時代)
1年かけて、きらめく才能を発揮しはじめている。
中日2年目の石川翔(青藍泰斗出身)が実戦練習で好投を見せ、5日から一軍昇格となった。石川といえば、縦の回転を意識した投球フォームから繰り出される140キロ後半の速球が魅力だ。2年時の春季関東大会で三塁側からカメラを構えたとき、これほど胸郭を使って、一気に振り下ろせる投手はいただろうか…というぐらい躍動感があった。ただ故障が多かった。それでも最終学年までしっかりと上積みして、中日からドラフト2位指名を受けた。
しかしプロ1年目もケガが多かった。両足の三角骨除去手術を経験したが、それでもシーズン終盤には一軍昇格してプロ初登板を経験。1回無失点、プロ初ホールドを記録した。オフはアジアウインターリーグを経験。防御率8.36と大荒れだったが、14回を投げて15奪三振。奪三振奪取能力の高さを示した。
マックス145キロを計測した4日の実戦練習で見せた石川の投球を高校時代と比べると、高校時代と比べると実に体つきがたくましくなり、太もも、肩回りを見ても、鍛えこんだ跡が見える。フォームの面で大きな変化はなく、胸郭を使って左腕のグラブを高く掲げて、振り下ろす動きは変わりないが、全体的な流れを見ると、力強さを感じる。ストレートも最速145キロでもベース上にしっかりと突き刺すような威力が出てきた。
石川はケガすることなく、しっかりと状態を上げ、今年は一軍の舞台で類まれな才能を発揮させることを期待したい。その時、中日ファンのみならず、12球団のプロ野球ファンをときめかせるピッチングを見せてくれるはずだ。