西武が誇る和製大砲・山川 穂高内野手(中部商出身)。今シーズンは24本塁打に終わり、パ・リーグの本塁打王ランキングは5位。タイトル争いから一歩後退し、チームも最下位に沈んだ。

 チーム、そして山川本人も悔しい1年になったが、2018年、2019年には本塁打王に輝いており、実力は本物だということは周知の事実だ。そんな山川だが、木製バットを使い始めたころは苦戦を強いられたと、自身がブランドアンバサダーを務めるミズノより12月19日に配信された「ミズノダイアモンド感謝祭2021」で明かした。

 「木製バットを使うなら金属打ちではなく、インサイドアウトで出すこと。いいスイングをしないといけないというのは、その通りなんです。事実、1試合1本ペースくらいだったかはっきりとは覚えていませんが、大学入学したばかりの時は相当な数を折りました」

 西武の主砲も当時は木製バットへの対応に苦労を重ねた。それでも大事にしたことが1つだけあるという。それは当てにいかないことだ。
 「大学の監督からは『折ってもいいから、しっかりバットを振りなさい』という指導を受けていたんです。そのおかげで1試合ごとにバットが変わっていたんですけど、ホームランのような速い打球を打つには、強いスイングが必要なので、しっかり振ることは大事です」

 打撃練習でもライナーより角度のある打球を出すために、あえてスピンをかけてはじき返す。狙ってホームラン性の打球を打つわけだが、そうしなければ、「シーズンの中でホームランを続けて出すことは難しい」と話している。ホームランの確率を上げるためにも、練習からしっかり振って快音を響かせることが、山川流のホームランの極意なのだ。

 ただ、山川が大学時代からバットのモデルにしているのは、意外なタイプの選手だった。
「ヘッドを効かせられる長いバットが好きなので、そのために大学の時は稲葉(篤紀)さんの87センチのモデルを2センチ長くして使っていました」

 特にヘッドが効かせられるように、山川は細かなリクエストを申し出るシーンがあった。
 グリップを握って感覚を確かめていると、職人に対してグリップ部分を細くできるかヒアリング。さらに話が進むと、細くするのはグリップ部分全体ではなく、右手で握る部分だけをお願いしていたのだ。

 稲葉さんモデルを2センチ長くしたり、グリップを部分的に細くしたりと、本当に些細なところだ。しかし、これがシーズンの活躍に繋がることを考えれば山川にとっては大切なこだわりだ。

 豪快な一打で球場を盛り上げる西武の大砲・山川のホームランは細かすぎるこだわりと、それを実現させるミズノの技術力の高さが支えにあった。

 そんな山川のバット工場でのやり取りの模様は、ミズノの公式YouTubeチャンネルでアーカイブが配信されている。

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ミズノダイアモンド感謝祭2021