「キャッチボールクラシック」が全国各地で開催中!野球を通じての成長を願って『SSK』が大会をサポート!
「キャッチボールクラシック」という競技をご存知でしょうか?日本プロ野球選手会が振興している大会で、1チーム9名が2分間で何回キャッチボールできたかを競う新しい競技です。必要なスキルは、キャッチボールの正確さとスピード!野球の基本であるキャッチボールを通して、野球の普及活動を行うために、小学生から一般まで広く大会やイベントが実施されています。今回、エスエスケイも、野球の裾野を広げ、ジュニアを育成し、また野球の原点であるキャッチボールの重要さを伝えていくこの活動に共感し、2015年に開催される大会のうち約半分の12大会のサポートを決めたことを発表しました!
■キャッチボールクラシック発祥の地・福島にて
今年7月末、福島県郡山市で中学生によるキャッチボールクラシック福島県大会が行われました。福島県6地区の予選を勝ち抜いた26チームが参加。福島は北海道、岩手についで面積の大きな県で、2時間、3時間とかけてやって来たチームもありました。
福島県中学野球競技力向上委員会の磯﨑邦広会長は開幕に向けてこう話しました。
「大震災があり、我々福島県民は、東北の人たちは大変な思いをしてきました。その中で、子どもたちに何かできないかと私たちは強く感じていたんです」。その思いがプロ野球選手会に届き、福島でキャッチボールクラシックが始まったのが、その年の12月。「12球団の選手にも来ていただき、野球教室をやり、キャッチボールクラシックを初めて行いました。その時の子どもたちの笑顔は忘れられません」と磯﨑会長は語りました。
福島県では今回で5回目の開催となるキャッチボールクラシック。まだ47都道府県全てで実施できていないことを考えると、福島での取り組みはかなり進んでいます。これは福島県の先生方の強い思いの結果であり、またこの思いは子どもたちにも確実に伝わっています。選手宣誓では、「野球ができる環境を作ってくれたことを忘れず」という言葉もありました。それまで当たり前だと思っていた環境が奪われた子どもたちが、今野球ができることに感謝している気持ちがうかがえる言葉でした。
■キャッチボールの重要性
「キャッチボールって、肩を作るための練習だと思っている選手が多いと思います」と語るのは日本プロ野球選手会の加藤諭氏。彼はプロとアマチュアの差はキャッチボールができているかどうか、に見られると言います。
「毎年新人選手として入ったプロ選手は、キャンプでまずキャッチボールの指導を受けます。とくに高卒選手はそうですね。プロとの違いはやはり送球にあると思いますが、それはキャッチボールができているかどうか、なんです。キャッチボールは肩を作るための準備運動ではなく、野球の練習の一部として、真剣にやっていただければと思います」
キャッチボールクラシックは9名1チーム、7メートル離れて5名と4名に別れた2グループで行います。ボールを投げると列の最後尾に移動するため、常にキャッチボールをする相手が変わることになります。ボールを投げる相手の身長や利き腕、技術力も変わることで、どんなボールを投げればいいか、が毎回変わり、判断力を養うことにもつながってくるのです。
SSKの代表取締役社長である佐々木恭一氏は、今回のサポートについてこう話しました。
「今年からキャッチボールクラシックをサポートさせていただきます。それは、キャッチボールが野球の原点であり、人間として大切なことを教えてくれるからです。多くの人にとって野球との出会い、きっかけはご両親や友人とのキャッチボールだと思います。また、キャッチボールをする際、投げる人は受ける人が取りやすい球を投げます。相手のことを思い、相手の立場を尊重すること。キャッチボールは、人としての大切さを再認識させてくれます」。
■相手のことを考えてプレーすること
予選、敗者復活戦、準決勝、決勝と続いた大会は3時間ほどで終了。
上位3チームが、12月6日に岡山県倉敷市で行われる全国大会に進出することが決まりました。優勝は、いわき市の磐崎中学!県の中体連で優勝した強豪チームで、「大会でも勝ったので、こっちでも負けられないなと一生懸命やりました」と鈴木哲監督は語りました。
プロ野球選手会の森忠仁氏は大会後の総括を
「今回127回という最高記録を出した植田東中学は、一回のミスで決勝にも残れませんでした。野球はミスをしたほうが負けます。ミスの中でも送球のミスというのは試合でも重たくのしかかります。普段からキャッチボールを正しくすること、つまり相手のことを思いやってやる投げることが大切になります。相手のことを考えてプレーすることは野球の試合にもつながります」と振り返りました。
被災が多かった相双地区で立ち上げ時から携わっている石神中学の松本誠喜監督は、
「震災以降、外で運動ができなくなった。本来体を鍛える、運動しなきゃならない時期にできなくなったんでね。でも、こういう機会をもらって、支援もいろいろやってもらって、子どもたちと共に野球をやっている喜びを感じますし、感謝の気持ちです」と話してくれました。石神中の生徒たちも「基本が大事なことが分かりました」と笑顔で答えてくれました。
今回、「キャッチボールクラシック」をサポートしたSSKのブランドミッションは「Baseball, it’s our game.」。人を前向きにし、勇気づけてくれる力を持ち、そして人間として成長させてくれるスポーツの良さを広げていくことを目的としています。今回のキャッチボールクラシックのサポートはその一環で、今後、ジュニアでの野球普及や審判のサポートなど、子どもたちが野球を通して人と繋がり、成長していけるようなサポートを続けていきます。
【株式会社エスエスケイ】