【センバツ】女子部員の試合前ノックが可能に!抽選会は「地区対抗方式」が復活
練習ではノッカーを務める永野悠菜マネージャー(城東)
3月18日(土)から開催される第95回記念選抜高校野球大会の第3回運営委員会(委員長:寶馨日本高校野球連盟会長)が1日に開かれ、抽選会(10日)の要項や開閉会式の式次第などが決まった。
抽選会は毎日新聞オーバルホールに36校の主将、監督、責任教師を集めて行われる。対面形式はコロナ前の2019年以来4年ぶり。
昨年、一昨年はオンラインだったため、同一都道府県以外はフリー抽選だったが、今大会では同一地区が少なくとも準々決勝まで対戦しない「地区対抗方式」が復活。初戦で近畿勢同士、九州勢同士が対戦することはなくなった。
選手宣誓は出場36校の主将全員による抽選で決まる。
開会式の司会は中原陽花さん(福岡県立福岡高校3年)と奥田開斗さん(石川県立金沢泉丘高校3年)。中原さんは第69回NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門で優勝。奥田さんは朗読部門で優勝。2人とも今春で高校を卒業する。
国歌独唱は第76回全日本学生音楽コンクール声楽部門・高校の部で1位に輝いた中村心澪さん(高松第一高校2年)が務める。
閉会式の司会は佐藤毬子さん(青森県立弘前高校2年)。中原さんが優勝したアナウンス部門で準優勝に輝いた。
また選抜高校野球においての試合前や試合中の女子部員の活動についても主催者から見解がまとめられ、新たに試合前のノック時にノッカーを務めることが可能になった。昨夏同様、試合前ノック時のボール渡しと練習補助、試合中のボールパーソン(旧ボールボーイ)も可能。いずれも普段練習で活動している範囲内の部員が対象で、責任教師会議、監督会議で安全対策が説明され、出場校の中でこの活動を行う女子部員がいるかを主催者も把握する。
今大会出場校では徳島城東(徳島)の永野悠菜マネージャーが部員・スタッフ不足を補うために練習でノックを打つことがある。学校側が申し出れば、甲子園でも試合前にノックを打つことが可能になりそうだ。