NPB球団に匹敵するメッセージ性!群馬の名門・前橋育英のかっこいいスローガンはどう作られていくのか
2023年の前橋育英スローガン
13年夏に甲子園初出場初優勝を果たした前橋育英(群馬)では、毎年、新3年生が冬に集まってスローガンを決めることになっている。
今年のスローガンは、
「覚悟」
〜Over the limit to win〜
勝つために限界を超える
まるで毎年、発表するNPB球団に匹敵するメッセージ性があり、かっこよさを感じる。選手たちはこのスローガンを入れたオリジナルTシャツを作るようだ。
このスローガンを決めた意図について、主将の小田島 泰成内野手(3年)はこう語る。
「1人1人案を出しながら、決めていくんですけど、良い言葉が2つでましたので、それを組み合わせたのが今年のスローガンです。僕達は甲子園で優勝することが目標なので、そのためには簡単な気持ちでは叶わないと思っています。だから僕達の学年の中で、『覚悟』というスローガンは決まっていて、その他の言葉は話し合いで決まりました」
昨秋は準々決勝でセンバツ出場の健大高崎の前に敗戦。この冬で実力を高めてきた。ナイン全員で「覚悟」を持ってこの春に臨む。
【2022年】
『想・甲・執』
・想像を超えるチーム
・甲子園
・勝利への執念
【2021年】
『一心』
全員が団結し、日々日本一の取り組みを積む
【2020年】
『我武者羅』
全員が一つの輪になり、目標に向かって目の前のことを全力で取り組む
【2019年】
『結束』
一つになるために、お互いが指摘し合い目標である全国制覇を成し遂げる
【2018年】
『闘争進』
一人一人が競い合い、頂点に向かって全員で突き進む
【2017年】
『執念』
一人一人が勝ちにこだわって、強い気持ちを持って闘う
【2016年】
『頂戦』
頂点を目指し、全員が一つになって挑む
【2015年】
『No Limit』
自分に限界を作らず、昨日の自分を超える
【2014年】
『一団一段』
みんなで指摘し合い まとまって一団一段精進する
【2013年】
『雑草心』
雑草のように、何度踏まれても立ち上がる、ひとりひとりが同じ気持ちでまとまりあるチームに
(取材=河嶋 宗一)