ヤクルト次期エース候補など3人のプロ選手誕生 ゴジラ超えのスラッガーら18年星稜は逸材揃いだった
高校時代の内山 壮真、奥川 恭伸、山瀬 慎之助
2018年の第100回大会の夏の甲子園を盛り上げたミレニアム世代は、3月で学生野球を引退し、4月からNPB、社会人野球などあらゆるステージに進み、それぞれの野球人生を歩んでいく。その中から、星稜(石川)のメンバーを振り返っていきたい。
この世代は、夏の甲子園に残る名勝負を見せてくれた。2回戦・済美(愛媛)の前に敗れて甲子園を去ったが、試合は延長13回のタイブレークまでもつれる大熱戦。最後は済美1番・矢野 功一郞内野手(現環太平洋大)が、右翼ポール直撃の満塁弾を放って決着。そのシーンが心に焼き付いた人も多いだろう。
この試合、星稜にはのちにNPBで活躍する3人がプレーした。
ヤクルトの次世代のエース候補である奥川 恭伸投手は、当時2年生ながらエースとして奮闘。翌年の2019年の夏の甲子園では準優勝に導く活躍など、高校野球界を牽引してドラフト1位の座を射止めた。
奥川の女房役は、現在巨人で奮闘する山瀬 慎之助捕手。済美戦は8番捕手で出場。1安打のみとバットでは投手陣の援護はできなかったが、最終学年では主将としてチームを牽引した。さらにU-18代表にも選出され、名実ともに世代を代表する捕手へと成長した。
ヤクルト・内山 壮真捕手も、済美戦で1年生ながら3番遊撃手で出場するなど、大学に進学した選手も実力者揃いだった。
主将を任され、石川大会の決勝・金沢学院戦で4本のホームランを放った竹谷 理央外野手は、近畿大でプレー。さらに、石川大会5本塁打で同校OB・松井秀喜氏を超えた南保 良太郎内野手は、専修大で奮闘した。このほか、河井 陽紀内野手は中京大、鯰田 啓介内野手は国士舘大と、当時の3年生は大学を経て、今年4月からは次のステージへと進んでいく。
また東海林 航介外野手は東海大、そして山本 伊織内野手は明治大で4月から最終学年を迎える。
NPBに在籍する3人はもちろん、アマチュアで奮闘する選手たちも、それぞれのチームで活躍することを楽しみにしたい。
<2回戦・済美戦のスタメン>
1番(左)東海林 航介:東海大(4年)
2番(一)河井 陽紀:中京大 卒業見込み
3番(遊)内山 壮真:ヤクルト
4番(三)南保 良太郎:専修大 卒業見込み
5番(右)竹谷 理央:近畿大 卒業見込み
6番(投)奥川 恭伸:ヤクルト
7番(中)鯰田 啓介:国士舘大 卒業見込み
8番(捕)山瀬 慎之助:巨人
9番(二)山本 伊織:明治大(4年)