打率.583!史上最年少の村上宗隆の9月以降の第1打席が恐ろしい結果だった…
高校時代の村上宗隆(九州学院)
ヤクルト村上宗隆内野手(九州学院出身)が、ついに「史上最年少100号」をマークした。王手となってから4試合目。海の向こう、エンゼルスの大谷翔平もホームランが出ずに苦しんでいるが、こちらもちょっとだけ苦しんだ分、喜びもひとしおだろう。
実は「もしかしたら」と思って、最初の打席に注目していた。ここ最近、なんか1打席目に良く打つなと思っていた。どこか予感がしたが、的中した。
9月1日巨人(菅野)2回走者なし=三振
9月2日巨人(山口)1回無死満塁=二ゴロ(打点1)
9月3日広島(大瀬良)1回2死走者なし=遊ゴロ
9月4日広島(高橋昂)1回1死一、三塁=一ゴロ
9月5日広島(床田)1回2死二塁=死球
9月7日阪神(青柳)1回1死一塁=四球
9月8日阪神(伊藤将)2回走者なし=左2
9月9日阪神(高橋)1回無死満塁=左2(打点2)
9月11日DeNA(京山)1回1死二、三塁=右安(打点1)
9月12日中日(ロドリゲス)1回1死一、二塁=左本(打点3)
9月13日中日(小笠原)1回2死一塁=四球
9月14日阪神(青柳)2回走者なし=左安
9月15日阪神(伊藤将)1回2死三塁=左安(打点1)
9月17日巨人(高橋優)2回走者なし=四球
9月18日巨人(メルセデス)1死一、三塁=投ゴロ(打点1)
9月19日広島(高橋昂)1死走者なし=右本(打点1)
16試合(16打席)12打数、7安打、10打点、2HR、三振1、四死球4、打率.583
これは村上の9月に入ってからの第1打席の成績。ヤクルト好調を象徴しているのか、初回から村上の打席を迎える前から「にぎやか」になっている。村上も1打席目から集中できているのかもしれない。9月5日からに限れば、打ち取られたのはわずか1度しかない。あとは安打か四死球かホームランなのだ。その打ち取られた投ゴロも結果的に打点となっている。9月の打点はこの日で19打点となり、半分以上は第1打席で稼いでいる。本塁打も4本中半分の2本が第1打席なのだ。
1打席目からの集中がすごい。メモリアル弾も、村上らしく、第1打席で飛び出した。
忘れもしない。九州学院1年夏、高校球児夏デビューとなった県予選初戦で無死満塁でバックスクリーン弾を放った。騒がれて、プロスカウトも詰めかけていた、その場面で最高の結果を出した男である。何事も「最初が肝心」なのだろうか。それだけ、試合に向けての十分な準備が出来ている証拠でもある。村上はプロだから当たり前だと言いそうだ。
(記事=浦田由紀夫)