緊急事態宣言に対するセンバツの対応は13日に協議 週末の他スポーツは予定通り開催
1都3県に発令された政府の緊急事態宣言を受け、日本高等学校野球連盟(日本高野連)の小倉好正事務局長は8日、報道陣の取材に文書で回答した。
第93回選抜高校野球大会は1月29日に出場校を決める選考委員会が開かれ、3月19日の開幕へ向けて準備が進められているが、今回の緊急事態宣言を受けての具体的な対応は「1月13日の選抜運営委員会で協議いたします」と話した。選抜運営委員会は当初から13日に予定されており、明治神宮大会枠(昨年度大会中止)の扱いについて審議し、発表する方向になっている。また例年は同時期の運営委員会で開会式の入場行進曲などが決まっている。
緊急事態宣言は大阪府、兵庫県、京都府など関西3府県からも要請される動きが出ているが、高校野球界としては「緊急事態宣言の内容を精査し、対応を検討していきます」と今後の状況を注視する方針。
また、昨年4月の緊急事態宣言時と今回で、受け止め方や考え方の違いがあるかの質問に対しては、「選手・関係者の安全・安心に関しては、同様ですが、新型コロナウイルスとの付き合い方は、4月当初より多くの事柄を学んできました」と回答し、これまでの様々な経験の一つ一つが大きな財産となっていることを明かした。
高校スポーツではラグビーが9日、バレーボールが10日、男子サッカーが11日に決勝を迎える。いずれも無観客での開催。
一方で11日に国立競技場で行われる全国大学ラグビー決勝の早稲田大学対天理大学は有観客で、すでに発売済みの入場券は有効となることが発表された。
緊急事態宣言が1都3県に発令されたてはいるが、学校には休業要請は出ず、スポーツも含めて全てが自粛モードだった昨年4月とは大きな違いがある。