松井裕樹に5球団、大瀬良大地に3球団!2013年に競合したドラフト1位たち
松井 裕樹
10月26日に迫った今年のドラフト会議。提出締め切り日の12日までに総勢216名の高校生がプロ志望届を提出済みで当日の指名を待つ。ドラフトの最注目はやはり、1位指名の競合だろう。今回は過去のドラフトを振り返り、複数球団の指名があった選手を紹介していく。
2013年のドラフトでは桐光学園の松井 裕樹が5球団に指名を受けた。松井が一躍脚光を浴びたのは2012年夏。2年生エースとして甲子園出場に牽引した松井は1回戦今治西戦で10者連続三振、1試合22奪三振の大会新記録を樹立した。桐光学園をベスト8へ導くとともに「ドクター・K」の異名をとり、歴代7位となる1大会通算68奪三振を記録した。3年時は甲子園出場を逃すも、U18日本代表に選出された。そんな松井には東北楽天、横浜DeNA、日本ハム、中日、ソフトバンクが1位指名で競合。くじ引きで東北楽天が交渉権を獲得し入団した。
大学生からは九州共立大の大瀬良 大地(長崎日大)が3球団から指名を受けた。大瀬良は3年夏の県準々決勝で現在チームメイトの清峰・今村 猛との投げ合いを制している。その後の準決勝、決勝も完投し甲子園出場を果たした。甲子園では初戦で菊池 雄星(現・シアトルマリナーズ)を擁した花巻東と対戦。長崎日大打線は菊池から3本塁打5得点を挙げるも、花巻東打線に打ち込まれ敗戦した。
九州共立大に進学すると、4年間で通算57試合に登板し38勝5敗、防御率1.07と圧倒的な成績を残す。大学日本代表には2度選出された。大瀬良には広島東洋、ヤクルト、阪神が競合し広島東洋が交渉権を獲得した。
そのほかにも、東京ガスの石川 歩(滑川出身)に2球団が競合した。また、外れ1位では日本生命の柿田 裕太(松本工出身)に3球団、國學院大の杉浦 稔大(帯広大谷出身)に2球団、そして、外れ外れ1位で横浜商科大の岩貞 祐太(必由館出身)に2球団が競合した。
2013年のドラフトでは6名の投手が複数球団で競合するという結果になった。今年はドラフトでは複数球団競合はあるのか、注目だ。
【2013年の各球団のドラフト1位指名選手】
東北楽天 松井 裕樹(桐光学園)
横浜DeNA 松井 裕樹ー柿田 裕太(日本生命)
日本ハム 松井 裕樹ー柿田 裕太ー岩貞 祐太ー渡邉 諒(東海大甲府)
中日 松井 裕樹ー鈴木 翔太(聖隷クリストファー)
ソフトバンク 松井 裕樹ー杉浦 稔大ー加治屋 蓮(JR九州)
広島東洋 大瀬良 大地(九州共立大)
ヤクルト 大瀬良 大地ー杉浦稔大(國學院大)
阪神 大瀬良 大地ー柿田 裕太ー岩貞 祐太(横浜商科大)
ロッテ 石川 歩(東京ガス)
読売 石川 歩ー小林 誠司(日本生命)
オリックス 吉田 一将(JR東日本)
埼玉西武 森 友哉(大阪桐蔭)