村田兆治、袴田英利のバッテリーにミスターロッテも!ロッテ歴代のドラフト1位でチームを組んでみた
荻野貴司(ロッテ)
1965年に行われた第1回ドラフト会議から、多くの選手がドラフト1位でプロ入りを果たしている。各球団におけるドラフト1位は、その年のなかでもっとも期待をかけられている存在だ。
さて、そのなかでロッテ(前身球団含む)の歴代におけるドラフト1位だけでベストナインを組んだら、どのようなチームになるのだろうか。
投手は村田長次氏(福山電波工/1967年/現:兆治)で決まりだろう。「マサカリ投法」とも呼ばれた独特なフォームでストレート、フォークを武器に通算215勝をマークしたレジェンドだ。肘の手術から復帰したことでもよく知られている。
その他には伊良部秀輝氏(尽誠学園高/1987年)、小宮山悟氏(早稲田大/1989年)、小林雅英氏(東京ガス/1998年)といったMLBでもプレーした選手がドラフト1位で入団している。
捕手は村田氏とバッテリーを組んでいた袴田英利氏(法政大/1977年)を選出した。袴田氏は法政大時代に江川卓氏(元巨人)と同学年でバッテリーを組んでいたことでも知られている。大学、プロとレジェンドの球を受けてきたことになる。
内野手は一塁に愛甲猛氏(横浜高/1980年)、二塁に中村奨吾(早稲田大/2014年)、三塁に有藤通世氏(近畿大/1968年)、そして遊撃に西岡剛(大阪桐蔭高/2002年)を選んだ。愛甲氏は投手として入団するも、プロ入り後に野手へとコンバート。1989年には打率.303(528打数160安打)の好成績を残し、さらにはゴールデングラブ賞も受賞している。三塁の有藤氏は球団歴代2位となる2057安打を放った「ミスターロッテ」。現役を引退後には監督も務めた。
外野手は大村三郎氏(PL学園/1994年)、荻野貴司(トヨタ自動車/2009年)、伊志嶺翔大氏(東海大/2010年)の3人。比較的最近の選手が名を連ねる結果となった。大村氏は「サブロー」として親しまれ打撃タイトルの獲得こそ無いものの、ロッテでは歴代10位の通算1338安打(巨人時代を含むと1363安打)を放ち2016年に現役を引退している。
投手を含めその他のポジションと比べると指名人数自体が少ないこともあり、ドラフト1位入団から大成する外野手が少なかった。藤原恭大(大阪桐蔭高/2018年)はこれから先、結果を残すことができるだろうか。
<ロッテ・ドラフト1位指名のみのベストナイン>
※自由獲得枠、希望入団枠含む
※前身球団含む
投手:村田長次(福山電波工/1967年/現:兆治)
捕手:袴田英利(自動車工→法政大/1977年)
一塁:愛甲猛(横浜高/1980年)
二塁:中村奨吾(天理高→早稲田大/2014年)
三塁:有藤通世(高知高→近畿大/1968年)
遊撃:西岡剛(大阪桐蔭高/2002年)
外野:大村三郎(PL学園/1994年)
外野:荻野貴司(郡山高→関西学院大→トヨタ自動車/2009年)
外野:伊志嶺翔大(沖縄尚学高→東海大/2010年)
(記事=勝田 聡)
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