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ミスター赤ヘルに現監督が核! 広島歴代のドラフト1位でチームを組んでみた

2020.05.25

ミスター赤ヘルに現監督が核! 広島歴代のドラフト1位でチームを組んでみた | 高校野球ドットコム
町田 公二郎監督と会話を交わす杉山 一樹(三菱重工広島・投手)

 1965年に行われた第1回ドラフト会議から、多くの選手がドラフト1位でプロ入りを果たしている。各球団におけるドラフト1位は、その年のなかでもっとも期待をかけられている存在だ。

 さて、そのなか広島の歴代におけるドラフト1位だけでベストナインを組んだら、どのようなチームになるのだろうか。

 投手は現在、白血病を公表し闘病中の北別府学氏(都城農/1975年)を選出した。広島一筋で現役引退までプレーし、球団最多となる213勝をマーク。2度の沢村賞にも輝いており、異論はないだろう。

 その他では1976年に沢村賞を受賞した池谷公二郎氏(日本楽器/1972年)、川口和久氏(デュプロ/1980年)、津田恒美氏(協和発酵/1981年)、そして今年からチームを率いる佐々岡真司監督(NTT中国/1989年)、前田健太(PL学園/2006年高校生/現:ツインズ)らがドラフト1位で入団し結果を残している。先発、抑えともに充実している印象だ。

 捕手は確固たるレギュラー格が不在だった。そのなかで瀬戸輝信氏(法政大/1990年)を選んだ。球団を支えた水沼四郎氏(中央大)は2位、達川光男氏(東洋大)は4位、現役の石原慶幸(東北福祉大)は4巡目、會澤翼水戸短大付高)は3巡目での入団である。

 内野手は一塁に町田公二郎氏(専修大/1991年)、二塁に東出輝裕氏(敦賀気比高/1998年)、三塁に木下富雄氏(駒沢大/1973年)、そして遊撃には野村謙二郎氏(駒沢大/1988年)を選出した。

 遊撃の野村氏は実質的に一択であったが、その他のポジションでは選出が難航した。東出氏や木下氏は複数のポジションを守っていたことで、それぞれ二塁と三塁での選出。一塁は主に代打での活躍が印象深い町田氏を起用。ドラフト1位から長打を売りとするような大砲候補の一塁手はこれまでに育っていない。

 外野には「ミスター赤ヘル」こと山本浩司氏(法政大/1968年/現:浩二)、切り込み隊長の山崎隆造(崇徳高/1976年)、そして西田真二(法政大/1982年)の3人だ。ドラフト1位から外野手として大成するパターンは少ない。山崎氏はプロ入り後に遊撃からコンバートされている。西田氏も現役生活は13年だったものの、規定打席への到達は一度もなかった。

 広島の歴代ドラフト1位を見ると、やはり投手陣が結果を残している。野手では野村氏、山本氏そして山崎氏と内外野の核となる選手はいるものの、全体的に見るとやや物足りなく映ってしまう。

 広島は伝統的に下位指名から野手が育っている。新井貴浩氏、金本知憲氏、前田智徳氏、江藤智氏はみな4位以下でのプロ入りである。野手を育てる意識が強いからこそ、ドラフト1位での活躍も投手に偏っているのかもしれない。

<広島・ドラフト1位指名のみのベストナイン>
※自由獲得枠、希望入団枠含む

投手:北別府学(都城農/1975年)
捕手:瀬戸輝信(福岡大大濠高→法政大/1990年)
一塁:町田公二郎(明徳義塾高→専修大/1991年)
二塁:東出輝裕(敦賀気比高/1998年)
三塁:木下富雄(春日部高→駒沢大/1973年)
遊撃:野村謙二郎(佐伯舞城高→駒沢大/1988年)
外野:山本浩司(廿日市高→法政大/1968年/現:浩二)
外野:山崎隆造(崇徳高/1976年)
外野:西田真二(PL学園高→法政大/1982年)

(記事=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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