高卒2年目・川原陸が147キロを計測。創成館メソッドで1軍を狙う!
川原陸
横浜高校時代は140キロを超える快速球で話題となったドラフト3位ルーキー・及川雅貴。その1つ上の先輩で、今年が高卒2年目となる川原陸(創成館出身)が復活に向けて着々と歩みを進めている。
25日のソフトバンクとの2軍戦に登板して、6回から投げて3回1安打無失点。球速も147キロを計測して平田勝男2軍監督が絶賛する内容。1年目は腰の痛みに苦しんでなかなか登板することができず、実戦から遠ざかっていたものの、2年目から本格的に登板してアピールを続ける。
高校時代は足を上げてからきっちりタメを作っていた川原だが、現在はタメる時間が短くしてスムーズな体重移動をするようになった。また身長186センチの長身の高さを活かして、上から腕を振り下ろして創成館時代以上に、強いボールを投げ込めている印象を受ける。1年間プロのステージで体を作ってきた成果が出ているのではないだろうか。
創成館は2017年の神宮大会で準優勝を成し遂げたが、その時は好投手を多く揃っていた。当時の育成方法を振り返ると、なりたい投手像など先を見据えた指導や年間を通じた基礎トレーニング。さらに選手それぞれで特長を出すことがベンチ入り、実戦で活躍する条件だった。プロの世界はいろんなタイプの投手がいることを踏まえると、創成館で培ったメソッドは、川原の今後のプロ生活に活きているはずだ。
川原が大型左腕として2020年は1試合でも多く登板し、経験を積み重ねて1軍登板への道を切り開くことを期待したい。
(文=田中 裕毅)