選抜甲子園は予定通り開催する方向で準備 コロナウイルスには「状況や他競技の運営等を参考にしながら判断」
新型コロナウイルスが世界中で感染拡大していますが、日本高等学校野球連盟(日本高野連)は19日の2019年度第6回理事会で、第92回選抜高等学校野球大会を現時点で予定通り開催する方向で準備を進める方針を示しました。
日本高野連の小倉好正事務局長は、「今日の理事会の議題にも挙がりまして、選抜開幕が1か月後に控えていますが、関係機関と情報共有をしながら、今の時点では3月19日の開幕に向けて準備をしています。今後はその時の状況や他競技の運営等を参考にしながら慎重に判断し、その時点での最善策をとっていきたいと思っています」と話しました。
他競技では3月1日の「東京マラソン」はエリートランナーのみの参加に変更。女子ゴルフの国内開幕戦となる「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日から9日/沖縄県)は無観客試合として開催されることが決まりました。ただ、毎週末に開催され、今週末の2月23日には「フェブラリーステークス(G1)」が行われる中央競馬(JRA)など、まだ具体的な対策を打ち出していない競技団体もあります。3月8日に初日を迎える「大相撲春場所」も、直前イベントなどでは対策が講じられる方針ですが、現時点では予定通り開催する方向です。
その中で、高校野球としては、選抜大会と同時期に東京、九州、四国などでは春季大会がスタートするため、各都道府県高野連とも情報交換をしながら、できうる最善の策を探っていく方針です。第92回選抜大会も3月上旬に行われる運営委員会でも対策を話し合う予定で、開幕までまだ1か月ある中で、感染拡大がどう推移してくかも見極めながら、協議していくことを話しました。
シーズンインまであと1か月。慎重に、焦りすぎずの判断が求められると言えるのではないでしょうか。
(記事=松倉雄太)
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