サインが複雑!オリックスのドラ1の宮城大弥が感じた「プロ」と「高校」の違い
プルペンで投球練習を行う宮城大弥(オリックス)
オリックスのドラフト1位ルーキー・宮城大弥(興南出身)は、初めてのキャンプをここまで順調に過ごしてる。
12日に4度目のブルペン入りをした宮城は、キャッチャーを中腰で40球を投げ込んだ。まずは土台を作っていくチームの方針もあり、キャッチャーは座らせずに球数も無理のない範囲で抑え、今は焦らずにプロとしての土台作りに専念している。
「調子はいつも通り可もなく不可もなくという感じです。たまにリリースする際にタイミングがズレると、シュートしたりカットボールになることがあるので、そこは気をつけたいと思います。慌てずにしっかり土台を作ってから、座らせようかなと思ってます」
とは言え、焦りが全く無いかと言えばそうではない。
キャンプではプロのレベルの高さに圧倒される毎日で、投内連携ではサインの多さに苦労している。今は一つ一つを確認しながら覚えている段階と宮城は話し、実践で戸惑いのないようにしたと先を見据える。
「やっぱり高校とはレベルが違います。サインも多くなりますし、複雑にもなります。今は一つずつしっかりと覚えたいと思ってやっていますね」
今はまだわからないことの方が多く、先を考える余裕もないが、目の前にあるものを一つずつクリアしていこうという前向きな姿勢は感じさせる宮城。このキャンプではまず、練習や練習以外の面でもチームに慣れていきたいと意気込みを語った。
「コーチからの指導もまだ特にないですし、どんな1年にしたいとか、そういった話しもまだしていません。自分の中でも、まずはチームに慣れることを優先した方がいいのかなと感じています」
早くも1軍キャンプで注目を浴びる高卒ルーキーもいるが、焦らずマイペースを貫けることも宮城の長所と言えるだろう。琉球の実戦派サウスポーが、1軍で活躍する姿を楽しみに待ちたい。
(記事=栗崎 祐太朗)
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