『西短』の優勝で幕を閉じた春季福岡大会と筑陽学園の選手たちが語ったライバルたちへの思い
左から武内未来(真颯館)、近藤大樹(西日本短大附)、江原佑哉(筑陽学園)、中川壱生(九州国際大付)
春季福岡大会は4月6日、決勝戦が行われ西日本短大附が真颯館を7対3で破り、6季ぶり6度目の優勝を果たした。
西日本短大附は昨年の秋季大会準々決勝で敗れた、九州国際大付と今大会でも再び準々決勝で対戦。145キロ右腕の下村海翔を打って逆転勝利を収めると、その後も準決勝の博多工、決勝の真颯館と破竹の勢いで勝ち進み、春の福岡の頂点を掴んだ。
また決勝で敗れた真颯館も、エースの武内未来を中心に総合力の高い野球を見せつけた。九州大会への出場は実に76季ぶりで、今や県内屈指の強豪校と言っても過言ではない位置づけになってきた。
3位決定戦では、福岡大大濠がコールドで博多工を下し、4季ぶり23回目の九州大会出場を決めた。
西日本短大附、真颯館、福岡大大濠の3校と、選抜甲子園に出場した筑陽学園の計4校は、20日から鹿児島県で開幕する春季九州地区大会に出場する。激戦区・福岡を勝ち抜いた3校が、九州大会でどんな野球を見せるか注目だ。
選抜甲子園大会でも活躍した中村敢晴(筑陽学園)
余談だが、選抜甲子園大会でベスト8に進出した筑陽学園の選手たちは、準々決勝で敗退後、今後のチームの課題と共に福岡県のライバルたちへの思いも口にした。
中でも、2年生ながら切り込み隊長を務める中村敢晴は、具体的なチーム名や選手名も挙げ、夏の大会に向けた熱い思いを語った。
「真颯館もいい投手が揃っていますし、福岡大大濠や福岡工大城東にもいい選手が多くいます。秋は九州国際大付にも勝ちましたが、エースの下村海翔投手は投げていません。
今年の福岡県は他にもレベルの高いチームばかりですが、自分たちは夏は全国制覇を狙っています。夏までにレベルアップして、まずは福岡県で優勝できるようにしたいと思います」
夏の福岡の頂点を極めるのは、一体どこのチームになるのだろうか。今からとても楽しみだ。
決勝の試合結果と春季福岡県大会の詳細は以下より。
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◇6日の決勝の結果