ソフトバンク・和田 毅

 春季キャンプ開始まで残り2週間ほどとなった。新人たちは各球団で合同自主トレを行い、プロの水に慣れようとしている。一方でベテラン選手たちはそれぞれのペースでトレーニングを行っていることだろう。

 さて、このオフも多くの選手が引退したが、各球団のベテラン選手事情はどのようになっているのだろうか。各球団の年長者3人を振り返ってみたい。(※年齢は2023年の満年齢)

 ソフトバンクの最年長は和田 毅投手(42歳=浜田出身)で昨シーズンから変わらない。昨シーズンの和田は17試合(先発16試合)の登板でチーム2位タイの7勝を挙げ、規定投球回には届かなかったものの防御率2.78と結果を出した。

 ソフトバンクは大型補強をしたが、今シーズンも開幕ローテーションに入ることは確実。日米通算155勝のベテラン左腕が、どれだけ勝ち星を積み上げることができるかは優勝へ向け大きな鍵となる。

 昨シーズン限りで松田 宣浩内野手(現巨人)と明石 健志内野手(現ソフトバンクコーチ)が退団。チーム2位の年長者が柳田 悠岐外野手(35歳=広島商出身)になった。

 そんな柳田は、昨シーズン打率.275(437-120)、24本塁打の成績に終わった。数字だけを見ればまずまずだが柳田としては物足りないのも事実。2019年に38試合の出場で打率.289(128-37)というシーズンはあったが、規定打席に到達したシーズンで打率3割に届かなかったのは2013年以来なんと9年ぶり。今シーズンは復活を期するシーズンとなる。

 柳田に続くのが中村 晃内野手(34歳=帝京出身)と嘉弥真 新也投手(34歳=八重山農林)。打撃職人の中村だが昨シーズンは打率.253(349-96)と打撃面では苦しんだ。一方で一塁の守備はまだまだ健在。3年連続となるゴールデングラブ賞を受賞している。今シーズンは打撃復調、さらに守備でパ・リーグタイ記録となる一塁手として4年連続でのゴールデングラブ賞を目指すことになる。

 左キラーの嘉弥真は6年連続で50試合以上(56試合)に登板し27回3分の1を投げ防御率0.99。キャリアで初めて防御率0点台を記録した。7年連続での50試合登板となるか注目が集まる。

<2023年ソフトバンク年長者上位3人>
※外国人選手除く
※2023年の満年齢

和田 毅(投手/42歳)
柳田 悠岐(外野手/35歳)
中村 晃(外野手/34歳)
嘉弥真 新也(投手/34歳)

(記事=勝田 聡)