打率3割と好調の西川と大田、新天地にかける思い
日本ハム時代の西川 遥輝
昨年オフ、日本ハムから海外を含めて自由に契約できるようにという「ノンテンダーFA」となった西川 遥輝外野手(智辯和歌山出身)と大田 泰示外野手(東海大相模出身)が、今季、新天地で輝きを放っている。
楽天に移籍した西川は22日現在で打率.333。出塁率は4割を超え、1番打者としてしっかり役割を果たしている。3月こそ打率は2割台だったが、4月は44打数16安打で打率.364。5日からは7試合連続安打をマークするなど調子を上げている。特に「古巣」との6試合は好調だった。
<西川の対日本ハム打撃成績>
8日 3打数1安打
9日 5打数3安打
10日 3打数1安打
19日 3打数0安打
20日 4打数2安打
21日 4打数1安打
計 22打数8安打 .364
DeNAに移籍した大田も22日現在で打率.324と上昇カーブを描いている。17日ヤクルト戦に1番スタメンで起用されると、19日の阪神戦からは2番でスタメン起用。22日の広島戦までの5試合すべて安打をマークし、この間の阪神3連勝にも大きく貢献した。
日本球界ではあまり聞きなれなかった「ノンテンダーFA」。選手の価値を一方的に下げるとして、日本プロ野球選手会から日本ハムへ抗議文が提出される事態になり、日本ハムも今後は「ノンテンダー」という用語を使わないことを公表している。
西川も大田も様々な思いを胸にバットを振り続けているに違いない。そのパワーは確実に移籍先への貢献となって現れている。どこまで成績を伸ばせるのか。目が離せない。