2017年ボーイズ日本代表の現在地 印出、井上、仲三河など空前の「豊作世代」
2020年ドラフト候補の井上朋也(花咲徳栄)
中学野球の日本代表チームはいくつか存在するが、代表的なところでは大きく4つが上がる。侍ジャパンU-15日本代表、JUNIOR ALL JAPAN(NOMO JAPAN)、シニア日本代表(MCYSA全米選手権大会)、ボーイズ日本代表(世界少年野球大会)の4つだ。
その中で今回は、ボーイズ日本代表に着目していく。
2017年のボーイズ日本代表には、現在の高校2年生の選手たちが選出されており、高校野球界を盛り上げている選手が多くいた。選抜メンバーを振り返っていき、現在の活躍も見ていきたい。
鈴木聖人 内野(愛知豊橋ボーイズ/豊橋中央)
三田智也 投手(前橋桜ボーイズ/智辯学園)
増田和希 投手(松原ボーイズ/大阪桐蔭)
細川凌平 内野(京都東山ボーイズ/智辯和歌山)
戸澤昂平 捕手(武蔵狭山ボーイズ/健大高崎)
中川武海 投手(八幡南ボーイズ/神村学園)
梅野峻介 投手(千曲ボーイズ/佐久長聖)
伊藤圭輝 投手(広島ボーイズ/宮崎日大)
桑原秀侍 投手(熊本中央ボーイズ/神村学園)
仲三河優太 投手(小山ボーイズ/大阪桐蔭)
藤江星河 投手(諫早ボーイズ/大阪桐蔭)
津田啓史 投手(熊本中央ボーイズ/横浜)
横山陽樹 捕手(栃木さくらボーイズ/作新学院)
吉安遼哉 捕手(西淀ボーイズ/大阪桐蔭)
小吹悠人 投手(いわきボーイズ/山梨学院)
井上朋也 外野(生駒ボーイズ/花咲徳栄)
上田洸太朗 投手(高岡ボーイズ/享栄)
印出太一 捕手(東海中央ボーイズ/中京大中京)
※ポジションは選抜された当時のもの
改めて見ると、現在の高校野球を盛り上げている有望な選手たちがズラリと並ぶ。
ドラフト候補と呼ばれるまでに成長した井上朋也は、中学時代から長打力が魅力だった選手で、花咲徳栄入学後も順調に長打力に磨きをかけてる。高校通算本塁打は47本まで達し、同期の中でも頭一つ抜けた存在と言えよう。
また細川凌平は夏の選手権大会では智辯和歌山の1番打者として活躍し、作新学院の横山陽樹は同世代の中では一番乗りでU-18日本代表に選出された。
共に2年生ながら甲子園を沸かせた選手で、最上級生となる2020年も注目が集まる。
そして藤江星河、仲三河優太、吉安遼哉の大阪桐蔭トリオの活躍も際立つ。
藤江は春季大会で成長を見せると新チームからはエースとして活躍し、仲三河と吉安もクリーンナップを任されるまでに成長。吉安は怪我の影響で秋季近畿大会は欠場となったが、捕手としても注目の選手だ。
3月に行われる選抜甲子園では、出場が濃厚と思われる印出太一(中京大中京)、小吹悠人(山梨学院)、戸澤昂平(健大高崎)、三田智也(智辯学園)の4選手に注目したい。
印出は、中京大中京の4番・捕手として明治神宮大会優勝に大きく貢献し、小吹も山梨学院の3番・ショートとして好守でチームを支える。そして戸澤と三田は2番打者として繋ぎの役割を果たしており、順当に出場が決まれば甲子園でのプレーが非常に楽しみだ。
その他にも横浜の切り込み隊長・津田啓史や、佐久長聖のエースとして秋季北信越大会で2試合連続完封勝利を記録した梅野峻介など、2017年のボーイズ日本代表にはとにかく高校野球でも活躍を見せる選手が非常に多い。
彼らがこれからどんな成長を遂げていくのか、今から非常に楽しみである。
(記事=栗﨑 祐太朗)
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