16試合を終え、7勝9敗と負け越しでいるロッテだが、投打で期待の高卒若手選手の躍動が目立っている。
投手では高卒3年目の田中 晴也(日本文理)が4月16日の日本ハム戦で7回8奪三振無失点の好投を披露し、今季初勝利をマークした。平均球速151キロの直球とフォークを武器にここまで2試合ながらも防御率1.50、奪三振率11.25と圧巻の投球を見せ、新人王候補に名乗りをあげている。
2年目の木村 優人(霞ケ浦)は今年一軍デビューを飾り、プロ初勝利を記録している。ロングリリーフなど救援登板がメインだが、ここまで7イニングを無安打無四球のパーフェクト投球。平均150キロの直球と140キロ前後のカットボールを軸に19歳とは思えないピッチングを見せている。
打者では2年目の寺地 隆成(明徳義塾)、5年目の山本 大斗(開星)がプロ初本塁打を放っている。寺地は4月18日の楽天戦で1試合2発と大暴れ。ルーキーイヤーの昨年は二軍で打率.290と打撃センスの高さを発揮しており、2年目にして早くも一軍に定着しようとしている。山本は昨年二軍で19本塁打、57打点で打撃2冠を獲得。一軍での出番は少なかったが、待望の一軍初アーチを放った。
育成選手にも光る素材が目立つ。3年目の左腕・吉川 悠斗(浦和麗明)は二軍で4試合(先発2試合)を投げ、奪三振率7.16、防御率2.20の好成績をマーク。2年目の遊撃手・松石 信八(藤蔭)は昨年二軍で打率.207と苦しんだが、今年はここまで打率.310と大きな成長を示している。
現在は借金生活となっているが、ワクワクさせる選手が多くいるロッテ。若手選手の活躍に注目が集まる。