<令和7年度 春季高等学校野球大会 西部地区予選:川越東 12-0 飯能(7回コールド)>◇16日◇代表決定戦◇所沢航空球場
川越東は今年4月から岡田捻基新監督が指揮をとっている。シード校として代表決定戦に臨んだ初戦は盤石な試合運びを見せた。
初回、飯能・黒澤愛翔(3年)の立ち上がりを攻め、二死二塁で4番・星智貴(3年)がライト前タイムリーを放ち1点を先制する。
迎えた4回表、二死二塁で9番・下田琉惺(3年)がレフト越えのタイムリー二塁打を放つと、さらに相手ワイルドピッチ2つで1点を追加し3対0とする。
これでやや楽になった川越東は5回表にも、4番・星のレフト線への二塁打などで二死二塁とし、6番・鈴木優雅(3年)がレフト越えのタイムリー二塁打を放ち4点差とすると、6回表はこの回先頭・下田のヒットを足がかりとし、星のタイムリー、関口卓心(3年)の犠飛、鈴木のセンターフェンス直撃のタイムリー二塁打に相手のミスが絡み一挙4点を奪い8点差をつけコールドペースに持ち込む。
7回にも飯能の2番手・佐藤健悠(3年)に対しても攻撃の手を緩めず、斎藤優太(3年)、中島都亜(3年)の連続長打に星の犠飛などで4点を追加し12対0とする。
投げては2回以降立ち直った川越東・直井琉星(2年)が7回3安打無失点でまとめる。
結局、川越東が7回コールドで飯能を下し県大会進出を決めた。
岡田監督は試合を振り返り、県大会へ向けての意気込みを語った。
「試合前ノックから硬い感じはありましたけど、それを想定して練習試合をしてきたので。うまくいかないこともある。そういう時に自分たちがどういうアクションを起こすかを準備させてきた。相手の投手は縦変化の球がキーなのでそれとセットになる球を消せればと。それで終盤カウントが整ってきたので点が取れたかなと。県大会に向けては練習でやってきたことしか本番では出せないので練習でいかに突き詰めてやるかを準備していきたい。夏へ向け公式戦を1試合でも多く彼らに経験させたい」
岡田監督は早稲田大野球部で学生監督をしたこともあるなど若いが経験は豊富だ。岡田体制初戦、まずは順調なスタートを切った川越東。上位打線を中心とし昨秋も打線はまずまずであった。問題は昨秋も乱れた内野守備や絶対的な柱のいない投手陣か。この日2年生の直井が好投したのは収穫だが、今後誰が絶対的な柱になるのか。それとも複数投手制をメインにするのか。注視していきたい。
敗れた飯能は、この日先発した黒澤は公式戦初先発ながらよく投げた。悔やむべきは守備のミスが出てしまった。
「守れなかった。ロースコアで終盤勝負に持ち込みたかったが、守備を鍛え直したい」
甲原史朗監督は試合後悔しさを滲ませたが、戸張剛や黒澤など好選手はいる。部員も1年生を含め50人近くになり、夏までに全体的な攻守の底上げができるかが上位進出の鍵となる。
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