【春季滋賀県大会】滋賀学園が綾羽を下して8強入り!プロ注目の岩井は3安打の活躍
岩井天史(滋賀学園)
【トーナメント表】春季滋賀県大会 結果一覧
<令和6年度 春季近畿地区高等学校野球滋賀県大会:滋賀学園6-4綾羽>◇29日◇3回戦◇マイネットスタジアム皇子山
滋賀学園にはプロ注目の遊撃手がいる。その名は岩井 天史(3年)。走攻守の三拍子が揃っており、投手としても最速142キロをマークしている。名城大で投手として活躍する兄の岩井 天斗とともにプロ入りする可能性も十分にありそうだ。
3番遊撃で出場したこの日は1回裏の第1打席から見せ場を作る。一死二塁から低めのスライダーを捉えると、フェンス直撃の右越え適時二塁打となり、チームに先制点をもたらした。
「しっかりアジャストすることができて良かったと思います」と満足げに振り返った岩井。身長184㎝、体重72㎏と細身だが、長打力があるところを見せつけた。
先頭打者として回ってきた3回裏の第2打席では中前安打で出塁。そこから打線がつながり、この回に2点を加えてリードを3点に広げた。
4回裏の第3打席では一死二塁からレフト線に落ちるポテンヒットで出塁。二塁が空いていた隙をつき、50m走で6.0秒の俊足を飛ばして二塁打にしてみせた。
岩井は続く4番・岡田 幸大(3年)の左前適時打で生還。滋賀学園はこの回にもう1点加え、6対0と試合を優位に進めた。
7回以降は綾羽の反撃に遭ったが、3投手の継投で何とか逃げ切り、6対4で勝利。岩井は4打数3安打1打点1犠打の活躍で勝利に貢献した。
「自分のエラーで負けてしまうことが多かったので、練習から常に緊張感を持ちながらやっています」と岩井は守備でも軽やかなグラブさばきと強肩を披露。実力者揃いの滋賀学園の中でもポテンシャルは頭一つ抜けているように感じる。
具体的な進路は春季大会後に山口達也監督と相談して決めるそうだが、この日も4球団のスカウトが視察に訪れており、注目度は高い。これからの活躍にも要注目だ。