【春季滋賀県大会】伝統校・八幡商にプロ志望の強打者、187センチの大型右腕が登場!5回無安打でコールド勝ち
八幡商2番手の田上航
<春季近畿地区高等学校野球滋賀県大会:八幡商12-0草津東>◇20日◇2回戦◇湖東スタジアム
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八幡商が14安打12得点の猛攻に加え、4投手による無安打無得点継投で5回コールド勝ちを収めた。
打線が活発だった八幡商の中でも注目の打者が4番左翼の脇坂 航大(2年)。昨夏から中軸を任されている県内屈指の左打者だ。
1回表の第1打席では一死二、三塁で2ボールとなったところで相手が申告故意四球を選択。一塁が空いているとはいえ、相手の警戒心の強さを感じさせた。
4対0で迎えた2回表の第2打席では一死二、三塁からライトに2点適時三塁打を放つ。その前にはライトポール際に特大のファールを打っており、強打者ぶりを発揮した。
その後の打席もショート強襲の内野安打と左犠飛で勝利に貢献。2打数2安打3打点と4番に相応しい活躍を見せた。
「狙い球が絞れていなかったので、自分の中では全然なんですけど、チャンスで一本出て良かったです」と自身の打撃を振り返ってくれた脇坂。高校通算本塁打は3本と多くはないが、身長176㎝、体重92㎏の堂々とした体格からは既にスラッガーのオーラが出ている。
高卒でのプロ入りを目標としており、「滋賀県で一番良いバッターになりたいです」と意気込む。スイングの強さとコンタクト力を兼ね備えており、これから知名度を上げていきそうだ。
投手にもプロ志望の選手がいる。それが4回に2番手として登板した田上 航(3年)。187㎝の長身から最速144キロの速球を投げ込む本格派右腕で、今秋でのドラフト指名を目指している。
この日は1イニングの登板。失策と四球で二死二、三塁のピンチを招いたが、踏ん張って無失点に抑えた。「ランナーを背負ってしまう場面があって、ちょっとピリッとできなかったのが反省点。真っすぐも伸び良くコーナーに決まっていたので、そこは良かったんですけど、変化球が浮いていたので、そこは修正したいです」と反省点を口にした。
制球力や変化球の精度に課題は残るが、角度のあるストレートには可能性を感じさせる。自身が目標としている山下 舜平大(オリックス)を筆頭に近年は長身投手がトレンドだ。彼の将来性に魅力を感じる球団がこれから出てくるかもしれない。
2011年夏以来の甲子園出場に向けて着々と戦力を整えている八幡商。古豪の完全復活はすぐそこまで来ている。
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