【春季東京都大会】東京実・山菅の決勝2ランで初戦突破!公式戦初アーチに「嬉しいしかない」
東京実 ホームランを放った山菅 竜馬外野手(3年)
4月1日に開幕した春季東京都大会で都立上水と東京実が対戦。試合は終盤に勝ち越した東京実がそのまま逃げ切り5-3で初戦突破を決めた。
5回まで終え、2-2と両チーム投手陣が粘りを見せていたが、6回に都立上水が田中 昂羽内野手(3年)のタイムリーなどで勝ち越しに成功する。しかし、東京実の松田 稔監督が、「点の取られ方が良くなかったので、流れを変えたかった」と、エースの和智 直飛投手(3年)を投入。1イニングを3者凡退に抑え、再びチームに流れを呼び込んだ。
和智の投球に感化された打線はそのウラ、ランナーを一人置き、5番山菅 竜馬外野手(3年)が振り抜いた打球がレフトスタンドを超える2ランで逆転に成功。高校に入って初のホームランに、「とにかくランナーを返そうという気持ちだった。いままでやってきたことが最後の春で結果に繋がって嬉しい」と、喜びを爆発させ、グラウンドを一周しながら雄叫びをあげた。値千金の一打に松田監督も、「思い切りのある選手なので、いい場面で高めに浮いたボールを打ってくれた」と称えた。
さらに8回の守備でも「気づいたら飛び込んでいた」と語ったように、正面の打球にも恐れることなくダイビングキャッチ。ファインプレーで相手の反撃の芽を摘み、攻守で躍動した。チームを勝利に導く活躍に「本当に嬉しい。嬉しいしかないです」と笑顔で振り返っていた。
次戦は小松川との初戦を11-0で大勝した安田学園と対戦する。強豪との対戦も強いられるなか松井監督は、「守備のミスや四球から敗戦することが多いので、まずはバッテリーを中心にした守りを徹底していきたい」。夏大会のシード権獲得に向け、粘りを見せた東京実の戦いに今後も注目していきたい。
〈関連記事はこちら〉
◇春季東京都大会の激戦区をチェック! 日大二・共栄学園・國學院久我山の潰し合い、日大三・早大学院・佼成学園が集結、二松学舎大附vs.桐朋・森井翔太郎の対決は?夏のシード をかけた序盤戦に注目!