【春季東京大会一次予選】帝京大高は序盤の健闘及ばず、都立練馬が7回コールドで初戦突破
大代徠夢(都立練馬)
<春季東京都高校野球1次予選:都立練馬15-1帝京大高(7回コールド)>◇17日◇1回戦◇都立府中工科グラウンド
スコアは15対1で都立練馬の圧勝だったが、序盤は帝京大高の健闘が光った。
1回、都立練馬は2死満塁のチャンスを得るが、帝京大高の先発・向 優太朗投手が踏ん張り無失点に抑える。2回もやはり1死満塁のチャンスをつかんだが、ここも内野ゴロの間の1点に抑えられた。
都立練馬の茅郁也監督は、「緊張感がありました」と語る。都立練馬の先発・大代 徠夢投手は、秋までは主に捕手だったが、「主戦投手がケガをしたので投げさせたら良かったので、そのまま投げています」と茅監督は言う。大代は投手と捕手の掛け持ちになっているが、「基本的に考えることは一緒です。球速も上がってきています」と大代は言う。帝京大高は、前半は3回の2番・枅川 侑磨の左前安打が唯一の安打であった。
4回も都立練馬は1死一、二塁のチャンスをつかみ、1番・関根 鏡介が左翼に二塁打を放ち、二塁走者は生還したが、一塁走者の池田 勇輝は好返球により本塁で刺された。ただその後、守備の乱れもあり1点を失ったのは帝京大高としては痛かった。さらに5回は失策が失点につながり、都立練馬が4点を入れる。6回は2つの四死球と暴投で二、三塁とし、大代の遊ゴロの間に2人の走者が生還して都立練馬は2点を追加する。
それでも帝京大高は6回、2番・枅川の左前安打に続き、代打・矢野 央登の右前安打、4番・田尻 祐貴の中前安打と安打が3本続き、1点を返した。
しかし帝京大高の反撃もここまで。都立練馬は7回に、この試合3安打の1番・関根の左前安打や、やはり3安打の2番・田中 琉生の二塁打に失策も加わり、この回一挙に6点を加え、15対1の7回コールドが成立した。
帝京大高は、元祖フォークボールの杉下茂氏を輩出するなど、東京の高校野球の強豪であったが、近年は部員不足に苦しみ、秋や春は連合チームで臨むことが多かった。今回は部員12人の少人数ではあるものの、単独チームで臨み、見せ場も作った。課題は多いが、前進はしていると思う。
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