18年ぶりのセンバツに挑む京都外大西 前回王者・山梨学院相手に粘り強さを見せられるか 「基本的なことをやるだけ」
3月8日、第96回選抜高等学校野球大会の組み合わせ抽選会が行われた。1回戦から好カードが多く決まっていくなか、18年ぶりにセンバツの舞台に立つ京都外大西は、昨年の覇者・山梨学院と対戦することが決まった。大会3日目の第2試合に登場する。
秋はエース・田中 遙音投手が軸になって近畿大会で準優勝。決勝・大阪桐蔭との一戦では敗れたものの、1対2の接戦を演じてみせた。
指揮官・上羽監督からすると、「投手中心に守らないと勝てないチームなので、秋は思っていたような勝ち方ができた」と粘り強く食らいつくのが信条だったとはいえ、この強さは本物だ。
というのも、京都外大西は大阪桐蔭戦を含め、秋の公式戦10試合で3点差の試合が7試合。特に京都府大会決勝・京都国際戦以降は、全て3点差以内の厳しい試合を勝ち切っている。
一発勝負のトーナメントにおいて、接戦の強さや粘り強さは武器だ。全国どのチームだって欲しいものだが、そう簡単には手に入らないから難しいとされている。だから毎日の練習を必死にやるわけだが、その点は上羽監督の考えも同じだ。
「とにかく粘り強く、諦めないで何度でも同じことを言い続ける。そうやって当たり前に、無意識にできるようになれば、しんどいこともそうじゃなくなる。本当に強いチームの文化は作れると思っています。
だからセンバツでも、普段のグラウンドでやっていることを、どうやって甲子園球場でもやるか。究極の課題ですが、難しいことではない。基本的なことを同じようにやるだけ、継続してやるだけです」
その証拠に、取材当日のシートノックを見ていると、あることに気が付く。
自分のノックが終わると、全員が自身の守備位置まで全力疾走で戻る姿が多く見られた。このこと自体は特別なことではなく、どの学校でも指導される当たり前のことではあるが、継続するのは容易ではない。
しかし京都外大西は当たり前のように、全員がどんな場合であっても走り続ける。この文化が、チームの強さの根底にはあるのだろう。
主将である乾 光葵は「出場が決まってからいい雰囲気で練習ができている。秋同様に、1つずつ勝って、優勝を目指したい」と一戦必勝で臨む姿勢を示した。
初戦・山梨学院は前回のセンバツ王者。強敵が相手だが、果たしてどんな戦いを見せるのか。秋、京都、さらには近畿地区を沸かせた戦いぶりで、今度は全国に話題を呼ぶことを期待したい。
そんな京都外大西の特集は、高校野球ドットコムの公式YouTubeチャンネルにて配信されている。
『熱血監督率いる選抜出場校・京都外大西 山奥で練習に打ち込む選手たちの濃厚な1日』
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