春季東京大会は一次予選から面白い! 帝京・國學院久我山・八王子が登場! 注目カードをチェック!
原 隆太朗(國學院久我山)、西崎 桔平(帝京)、新井 唯斗(八王子)
3月16日から201校(174チーム)が参加して春季東京都高校野球大会の1次予選が行われる。秋季都大会の本大会に出場した64校は、1次予選は免除される。しかし、秋の1次予選では二松学舎大附と帝京が同じブロックに入るなど、強豪同士の潰し合いも多かったため、今回の1次予選も、強豪が多く出場する。
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一番の好カードは世田谷学園vs大森学園の一戦か
やはり気になるのは大会連覇を目指す帝京だ。初戦は近年力をつけている目黒日大と対戦する。帝京は本大会に出場すれば優勝候補になるだけに、1次予選通過は問題ないだろう。秋、冬の練習を通して、どのように力をつけてきたか、注目される。
1次予選で最も注目されるカードは、世田谷学園と大森学園の一戦だ。秋は、世田谷学園は日大鶴ヶ丘に、大森学園は佼成学園に敗れている。しかし、世田谷学園は投打で活躍する石橋 泰正投手(2年)や打線の軸である海老澤 遼人内野手(2年)を中心に打撃に力がある。大森学園も荒川 圭吾外野手(2年)、琴尾 寧央内野手(2年)、清水 結太(2年)を中心とした打線は充実している。投手力をはじめとする守りが勝敗を分けることになりそうだ。
八王子は、昨年秋こそ聖パウロ学園に敗れ本大会出場を逃したが、夏を経験している新井 唯斗外野手(1年)、豊田 俊冶捕手(2年)を中心とした打撃には力がある。ただ、今春の1次予選の代表決定戦での対戦が予想される立教池袋には、元U12日本代表で夏の大会も経験している林 京乃佑投手(2年)がいるだけに、好ゲームが予想される。
八王子のグラウンドが会場となるもう1つのブロックでは、錦城学園と都立の実力校・都立狛江との対決が注目される。秋は明大中野八王子に惜敗した錦城学園は、DeNAスカウトの吉見祐治の息子である吉見 幹太内野手(2年)がチームを引っ張る。秋は早稲田実業に敗れた都立狛江は、投手の三竿 知朗投手(2年)をはじめ、夏の経験者が多く残る。
秋は国士舘に敗れた國學院久我山は、昨春のシード校・多摩大目黒、甲子園大会出場経験のある正則学園などと同じブロックに入った。國學院久我山は、巨人の打撃コーチである矢野謙次の息子の矢野 丈太郎外野手(2年)や、強打者の原 隆太朗捕手(2年)らを擁し、力はある。近年、結果を残していないが、巻き返しを図りたいところだ。
昨夏、東東京8強の実践学園は、都立王子総合と日本ウェルネス東京と同じブロックに入った。実践学園と日本ウェルネス東京は昨夏の5回戦で対戦。この時は9対6で実践学園が勝っている。
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