【センバツ出場32校紹介】仙台育英を率いた佐々木監督の手腕に注目、33年ぶりの学法石川が快進撃狙う
2024年の春の訪れを告げる第96回選抜高校野球大会(センバツ)の出場校が決まった。3月18日から阪神甲子園球場で繰り広げられる戦いの「主役たち」を紹介していく。
【学法石川(福島)=33年ぶり4度目】
東北大会で4強入りしていた学法石川が、東北3チーム目に選出された。福島では3位ながら、秋田1位の金足農、宮城1位の聖和学園を破ったことが高く評価されてのセンバツ出場となった。仙台育英(宮城)を春夏通じて19度の甲子園出場に導き、春夏とも1回ずつ準優勝に輝いた佐々木順一朗監督が18年秋から指揮を執っている。佐々木監督としても7年ぶりに聖地に帰ることになった。
学法石川の昨年秋の東北大会準決勝のスタメンは以下の通り。
(左)渡邊 大世(2年)
(遊)福尾 遥真(2年)
(三)岸波 璃空(2年)
(捕)大栄 利哉(1年)
(一)小澤 陸蒔(2年)
(右)佐藤 辿柊(2年)
(中)大友 瑠(2年)
(二)小笠原 涼太(2年)
(投)佐藤 翼(1年)
投打の柱となるのが、4番で捕手の大栄 利哉捕手。1年生ながら、勝負強さには定評があり、昨年秋の福島大会では全試合安打を放ち、チームトップの10打点を挙げて、打率も.421をマークした。守っては捕手だけでなく、マウンドでもそのポテンシャルの高さをいかんなく発揮する。東北大会の金足農戦では、先発4安打1失点の公式戦初完投勝利を挙げてチームを4強入りに導いた。投げても、受けても、打っても、チームで頼りになる1年生だ。
投手陣では佐藤 翼投手(1年)が東北大会で3試合を投げ防御率2.13を残し安定感を見せた。打撃では、1番・渡邊 大世外野手(2年)と3番・岸波 璃空内野手(2年)が福島大会で4割以上の高打率を残し、チームの勝利に貢献している。
センバツは実に33年ぶりの出場。前回の1991年にようやくセンバツ初勝利をつかんだだけに、今大会では2勝以上を果たして8強をつかみたいところだ。名将、佐々木監督の采配にも注目していきたい。
<学法石川の甲子園実績>
センバツ出場4度目=1勝3敗(2回戦)
夏選手権出場9度=3勝9敗(3回戦)
(※カッコ内は過去最高成績、20年センバツは大会中止)
<学法石川の昨年秋の成績>
★福島大会
2回戦 12-1 学法福島
3回戦 10-6 郡山
準々決勝 10-0 会津北嶺
準決勝 3-7 聖光学院
3位決定戦 4-3 東日本国際大昌平
★東北大会
1回戦 8-5 盛岡中央(岩手)
2回戦 2-1 聖和学園(宮城)
準々決勝 3-1 金足農(秋田)
準決勝 0-1 八戸学院光星(青森)