一軍戦力を輩出! 西武の育成選手事情!水上・豆田・長谷川らに続くのは!?
1月も下旬に差し掛かりキャンプが近づいてきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、自主トレに汗を流していることだろう。
昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。
西武は投手、野手ともに育成ドラフトで指名した選手が戦力となっている。投手では豆田 泰志投手(浦和実出身)と水上 由伸投手(帝京三出身)のふたりが1軍で結果を残している。
昨シーズン途中に支配下登録された豆田は、1軍で16試合に登板。0勝0敗1セーブ、6ホールド、防御率0.59と、いきなり結果を出した。15.1回を投げ与四球7とやや与四球は多いものの、直球は最速150キロを超える。今シーズンは開幕から勝ちパターンに定着したいところだろう。
豆田とドラフト同期の水上は1年目から1軍で活躍。2022年には60試合の登板で4勝4敗1セーブ、31ホールド、防御率1.77の好成績で、最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、新人王を受賞した。しかし昨シーズンは苦しみ23試合の登板にとどまった。それでも防御率2.12の成績を残している。今年は復活を期するシーズンとなる。
野手では長谷川 信哉内野手(敦賀気比出身)がブレークしつつある。昨シーズンは59試合の出場で打率.222、4本塁打の成績を残し、今シーズンは外野のレギュラー候補として臨む1年となる。滝沢 夏央内野手(関根学園出身)は高卒1年目の2022年に源田 壮亮内野手(大分商出身)が離脱した穴を埋めた。昨シーズンは16試合の出場にとどまったものの、源田の後継者としての期待は高い。
その他では、高木 渉外野手(真颯館出身)と古市 尊捕手(高松南出身)が育成ドラフトで西武へ入団し支配下登録されている。
西武は支配下登録から育成契約となった選手も含め26人の育成選手を抱えている。その中から水上や豆田、長谷川のような存在が生まれることに期待がかかる。
<西武の育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属
高木 渉(真颯館→2017年育成1位)
長谷川 信哉(敦賀気比→2020年育成2位)
豆田 泰志(浦和実→2020年育成4位)
水上 由伸(帝京三→四国学院大→2020年育成5位)
古市 尊(高松南→徳島インディゴソックス→2021年育成1位)
滝沢 夏央(関根学園→2021年育成2位)