来年のセンバツ出場は32校!出場枠にも変動が!
第95回記念選抜高校野球大会の第4回運営委員会(委員長:寶馨日本高校野球連盟会長)が大阪市内で開かれ、4月1日に終了した95回記念大会の収支決算案などが審議された。
合わせて来春の第96回選抜高校野球大会の出場校が例年通りの32校で決まり、各地区の出場枠、特別枠も承認された。
【出場枠】
北海道:1
東北:3(例年プラス1)
関東・東京6(関東4、東京1を基数とし、残り1校を両地区で比較し決定)
東海:3(例年プラス1)
北信越:2
近畿:6
中国:2
四国:2
(昨年まで実施していた中国・四国地区の残り1校を決める比較枠は廃止)
九州:4
21世紀枠:2(例年マイナス1)
神宮大会枠:1(今年11月の明治神宮大会優勝校が所属する地区が1枠増える)
各地区の出場枠の見直しはセンバツ改革検討委員会を2022年12月から今年6月にかけて計4回開き、95回記念大会から実施された選考過程の改革に関する議論を踏まえ、各地区で「都道府県÷2」(小数点以下を切り上げない)の枠数を確保することを原則としたうえで、各地区の加盟校数や部員数などを総合的に検討し、結論が出された。特別枠(21世紀枠と神宮大会枠)の枠数は第75回大会後に定着した4枠を縮小して、3枠とすることが適当との結論にいたった。
21世紀枠が2校に縮小されたことで、東日本から1校、西日本から1校を決めた上で残り1校を決めていたこれまでの21世紀枠選考のやり方を見直し、地域に関係なく2校を選ぶことになった。
再来年の第97回大会以降の出場枠については、おおむね5年をめどに見直しを実施する基本方針も確認された。
来春の第96回選抜高校野球大会の日程は9月の運営委員会以降に発表される予定。
また日本高野連の業務運営委員会もこの日開かれ、宮城県村田高校野球部を善行表彰することが決まった。表彰状と記念品が同校に贈られる。
村田高校の2年生部員2人は、今年5月22日午後7時頃、帰宅途中に村田町内の路上で自損事故を起こした車両を発見し、運転者の女性を心配して声をかけた際、女性が携帯電話を忘れて連絡手段がない状況がわかったため、部員が保険会社への連絡用としてスマートフォンを女性に貸した。その後2人は警察官の到着までの間、二次的交通事故を防ぐために交通整理を行ったという。
2人は6月1日に警察署から感謝状を授与されていた。