巨人の2軍では右の若き大砲2人が成長中
萩尾 匡也
萩尾匡也
23年プロ野球のシーズンも7月に突入した。各チーム70試合前後を消化。上位にいるチームは優勝争い、下位にいるチームは巻き返しを狙うことになる。
そんななか、各チームの2軍はどの様になっているのだろうか。1軍の起爆剤となるような選手はいるのだろうか。各球団の2軍で結果を残している選手を探ってみたい。
巨人の2軍を見ると、ドラフト2位ルーキーの萩尾 匡也外野手(文徳出身)が打撃面で猛アピールしている。打率.339(165打数56安打)は、リーグトップ。打率.303の2位DeNA・梶原 昂希(大分雄城台出身)に3分6厘もの大差をつけている。出塁率(.391)はリーグ1位で、長打率(.497)もリーグ2位。
この打撃を買われて5月下旬に1軍へ昇格した。しかし1軍では4試合の出場で打率.143(7打数1安打)と結果を残すことはできず、1週間ほどで登録を抹消された。
2軍では右翼手を中心に外野3ポジションを守っている。1軍の外野陣は丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)を除くと、確固たるレギュラーは不在。2軍で結果を残し再び1軍昇格を狙う。
ドラフト1位の浅野 翔吾外野手(高松商出身)は序盤こそ苦しんだものの、5月、6月と調子を上げ打率.233(133打数31安打)と高卒1年目としてはまずまずの数字。中堅手の守備もしっかりとこなし、大きな不安はない。6月30日には1軍の練習にも合流した。今シーズン中の1軍デビューはありそうだ。
投手では育成ルーキーの松井 颯投手(花咲徳栄出身)が結果を残し支配下登録を勝ち取った。ここまで2軍では8試合の登板で35.2回を投げ防御率2.52。1軍でも3試合の登板で1勝1敗、防御率4.15とまずまずの数字。現在は2軍で汗を流しているが、再び1軍の舞台でマウンドに立つ可能性は十分にありそうだ。
高卒2年目の左腕・石田 隼都投手(東海大相模出身)も、7試合(6先発)の登板で防御率3.23と順調に過ごしている。まだ6回以上を投げたことはなく、最長イニングは5回ちょうど。もう少し長いイニングを投げることができるようになれば、1軍昇格のチャンスはある。
※成績は7月1日終了時点