昌平が「3季連続優勝」での悲願の甲子園初出場に意欲、初戦は早大本庄に決定
齋藤 陽貴(昌平)
第105回全国高校野球選手権記念大会埼玉大会は7月8日に開幕する。今年も全国でも有数の激戦区の1つとして注目されるが、大会の行方を占う組み合わせが20日に開催され、各校の初戦が決まった。
毎年、花咲徳栄や浦和学院は注目されるが、2023年は昌平も忘れてはいけない。2022年の秋、そして春の県大会で優勝。県大会負けなしで「2連覇」を果たしている。悲願の春夏通じて初の甲子園出場へ、優勝候補筆頭のAシードで大会を迎える。
抽選会には、主将の齋藤 陽貴捕手(3年)が出席した。大会を直前に控えるチームの状態について「練習試合の勝率は高いと思いますし、練習も公式戦を意識して緊張感を持てている」と油断することなく、埼玉の完全制覇へ淡々と準備を続けている。
元々、チーム目標として「秋、春、そして夏の全てで優勝して完全制覇する」ことを掲げた。高い目標に対して、チーム全体で向き合い続け、春まで見事達成してきた。
チームがここまで高いモチベーションを維持できている裏には、忘れられない悔しさがある。「未だに秋の関東大会で甲子園を逃した悔しさは忘れていません。だから、『この夏こそは優勝して、絶対に甲子園に行く』という思いでやっています」(齋藤主将)
2022年の秋、地元・埼玉で開催された関東大会に出場。準々決勝からの登場で、1勝すれば甲子園に大きく近づくチャンスがあったなか、慶應義塾(神奈川)に敗れた。翌年の1月のセンバツ発表でも、昌平の名前はなく、甲子園出場は「お預け」となった。
夏の初戦の相手は早大本庄と、いきなりの好カードとなった。「良い形で大会に入るための準備ができると思います」と、ポジティブに捉えて、来る初戦まで準備を進める。秋の悔しさを晴らすため、そして目標にしてきた埼玉の完全制覇、その先に待っている初の聖地へ。7月11日の早大本庄戦の戦いぶりに注目したい。