近畿大vs関西大
主将・坂下が先頭打者本塁打！近畿大が優勝に望みを繋ぐ
1回表に先頭打者本塁打を放った坂下翔馬（近畿大）
＜関西学生春季リーグ：近畿大3－1関西大＞◇20日◇第8節1回戦◇わかさスタジアム京都
ともに優勝の可能性を残している近畿大と関西大のよる最終節の1回戦。近畿大が先勝して優勝に望みを繋いだ。
試合を動かしたのは近畿大の主将でリードオフマンの坂下 翔馬内野手（4年＝智辯学園）。1回、関西大先発の岩井 将吾投手（3年＝奈良高田商）は坂下に対して初球から3球連続で変化球を投じると、「変化球から入ってきたので、あのカウントはストレートに張りながら打ちに行きました」と2ボール1ストライクから内角のストレートを弾き返す。打球は右翼ポール際に飛んだが、判定はホームランとなり、主将の先頭打者本塁打で先制点を挙げた。
守りでは近畿大先発の北見 隆侑投手（2年＝乙訓）が140キロの直球とスライダーを軸に粘り強い投球を披露。6回を投げて3安打7奪三振無失点と先発としての役割を十分に果たした。
近畿大は2回以降、なかなか追加点を取れなかったが、9回に2死一、二塁から2番・勝田 成内野手（2年＝関大北陽）が右越え2点適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げる。9回には3番手の野口 練投手（2年＝星稜）が無死から5番・富山 雄正内野手（3年＝大阪偕星学園）にソロ本塁打を浴びたが、それ以上の失点を許さず、逃げ切りに成功した。
「4年生はこの試合に懸ける思いが凄く強かったと思います。試合前から良い緊張感を持って、良い準備ができたので、良いゲームができました」と試合を振り返った坂下。近畿大は連勝した上で立命館大が勝ち点を落とすしか優勝の可能性がないため、何としても負けられない試合だった。主将の活躍でつかんだこの勝利は次戦にも弾みがつくだろう。
坂下はここまで36打数18安打の打率5割と絶好調。自身初の首位打者も視界に捉えているが、「僕がそういう風に考えると勝てる試合も勝てない。まずは1番の仕事で切り込むということだけを考えてやっています」と個人成績はあくまで二の次と捉えている。
2回戦も勝利すれば、優勝の可能性が残る。「やることやってきたので、何も考えずにやるだけです」（坂下）と次戦に向けて意気込んでいた。
（取材＝馬場 遼）
