試合レポート

昌平vs獨協埼玉

2019.04.24

昌平が投打で圧倒!5回コールド勝ちでシード確定!

昌平vs獨協埼玉 | 高校野球ドットコム
昌平先発・米山魁乙

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 昌平が投打で圧倒した。
 1回裏、一死二、三塁から4番渡邉翔大が詰まりながらも中前適時打を放ち2点を先制。さらに5番吉野哲平(2年)が左翼席に飛び込む2ランを放ち、4点目。さらに8番米山魁乙(3年)の右前適時打で6点目。

 さらに2回裏にも吉野哲の適時打、敵失、米山の適時打が飛び出し、早くも8点目。さらに4回裏にも9番吉野創士(1年)の適時打や4番渡邉の適時打や相手のエラーも絡み、一挙8得点を入れた。

 先発の米山は常時130キロ~133キロ程度にとどめ、ここぞという場面で135キロ前後の速球で押す投球。さらにこの試合から変化球を解禁し、120キロ後半の高速スライダー、120キロ中盤の縦スライダー、110キロ台のチェンジアップ、100キロ台のカーブを交え、4回まで無安打、8奪三振のピッチング。特に高速スライダーは打者の手元で鋭く曲がり、空振りを奪える。ブレーキが効いたカーブもあり、変化球の精度の高さも光る。

 いよいよ5回参考記録ながらノーヒットノーランが見えたが、先頭打者に死球を与え、三振で一死にとったものの、四球2つで満塁のピンチ。米山は無安打無得点まであと1人に迫り、全力投球。常時135キロ~138キロの速球で勝負するが、9番・大橋に最速140キロのストレートを捉えられ、投手内野安打。さらに1番近藤に対しては138キロのストレートを思い切り打ち返され、左中間を破る適時二塁打。16対3と3点を返される。だがその後は二ゴロに打ち取り、昌平が3回戦進出を決め、夏のシードを確定させた。

 昌平は投打ともに力量十分。打球の速さ、守備のスピード、走塁のスピード。すべてで圧倒していた。

  
次は試合巧者の上尾に対して、どんな戦いを見せるのか。米山は4回までの投球内容は非常に良かったので、引き続き、ストレート、変化球をうまく織り交ぜ、5回のような欲丸出しの投球は控え、勝てる投球に徹したいところ。

 とはいえ、指先に力を集約して投げ込む破壊力抜群のストレートは相変わらず健在。最速も140キロを計測し、変化球の精度も高く、このまま順当にいけば、今年の埼玉ナンバーワン左腕と呼ばれる存在になるのではないだろうか。

 獨協埼玉は本物の強打のチームを見て、何を感じたのか。5回に米山の130キロ後半のストレートをはじき返して3点を取ったのは次につながるのではないだろうか。ぜひ夏まで差を埋めるべく努力を続け、大きく化けることを期待したい。

(記事:河嶋 宗一

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

目指すは世界一!代表候補の座を射止めた6人の逸材たち

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>