ソフトバンク、ヤクルト、中日のベテラン3投手が交流戦通算勝利数を争う
ヤクルト・石川 雅規
セ・パ交流戦の通算勝利数争いが熾烈だ。
6月9日に行われたソフトバンク対巨人(PayPayドーム)の試合で、今年2月に42歳となったソフトバンク・和田 毅投手(浜田高出身)が、5.2回を投げ1失点で今シーズン5勝目、セ・パ交流戦通算27勝目をマークした。この時点で和田はセ・パ交流戦の勝利数でヤクルト・石川 雅規投手(秋田商出身)と並んでトップタイとなった。
しかし、翌10日に行われたベルーナドームで行われた西武対ヤクルトの試合では、和田の1学年上で現在43歳のヤクルト・石川が同じく5.2回を投げ無失点。今シーズン2勝目、通算185勝目、そしてセ・パ交流戦28勝目を挙げ、和田を交わして単独トップに躍り出た。和田に追いつかれても、わずか1日で突き放した。
そんなセ・パ交流戦の通算勝利数で石川(28勝)と和田(27勝)に続くのが現在36歳の中日・涌井 秀章投手(横浜高出身)と杉内俊哉(元巨人ほか)の26勝だ。
石川と和田が白星を積み重ねているなか、涌井も5月31日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で7回1失点と好投し今年1勝を積み上げている。6月7日の西武戦(ベルーナドーム)では8回1失点と好内容だったが、勝ち負けはつかなかった。
2023年時点で杉内はすでに現役を引退しており、石川、和田、涌井の3人がトップを争っている格好だ。彼らに続くNPB所属の選手は楽天・岸 孝之投手(名取北出身)となるが現在23勝。5月11日に腰の痛みを訴えて抹消されて2軍で調整中だ。
すでにベテランの域に達している3人は、いずれも今年白星を挙げた。日程的に各選手とも今年は残り1試合の登板が濃厚。そのなかでもう1勝を積み重ねることができるだろうか。
円熟味を増した3人の投球に注目したい。
<セ・パ交流戦通算勝利数>
28勝:石川 雅規(ヤクルト)☆
27勝:和田 毅(ソフトバンク)☆
26勝:杉内俊哉(元巨人)、涌井 秀章(中日)☆
23勝:久保康友(元DeNA)、内海 哲也(元西武)、岸 孝之(楽天)☆
※2023年6月10日終了時点
※☆は2023年シーズンNPB所属
※所属は最終