「今ありて」初登場、ニセ電話事件で悲劇も、65回センバツ記念大会
今年、第95回センバツ大会は3月18日に開幕。27日には出場校が決まる。今年は記念大会で4枠増枠となり36校が出場。5回大会ごとに行われてきた記念大会の歴史を紐解いてみることにする。第7弾は1993年(平5)の第65回大会。
今ではすっかりおなじみとなり、大会を盛り上げる大会歌「今ありて」が、3代目大会歌として採用されたのはこの大会だった。開会式の入場行進曲もこの「今ありて」が採用され、森山真弓文部大臣が女性として大会史上初の始球式を行った。
また、出場校発表日に「ニセ電話事件」が発生し、関東の高校で「当選」のニセの電話連絡に喜んだが、その後に補欠校である正式な連絡が入り、落胆する悲劇などが起きていた。今年から電話連絡しないことがすでに決定している。
優勝したのは大阪代表の上宮で、大宮東(埼玉)を決勝で破っての初優勝だった。なお、常総学院(茨城)・金子誠内野手(元日本ハムなど)、東山(京都)・岡島秀樹投手(元レッドソックスなど)、宇和島東(愛媛)・平井正史投手(元オリックスなど)、大府(愛知)・赤星憲広外野手(元阪神)ら、プロ野球で活躍した選手が出場した大会でもあった。
<第65回大会出場校>
【北海道】
駒大岩見沢
知内(初出場)
【東北】
秋田経法大附(秋田)
東北(宮城)
【関東】
常総学院(茨城)
佐野日大(栃木=初出場)
大宮東(埼玉=初出場)
市立船橋(千葉)
横浜(神奈川)
【東京】
世田谷学園(初出場)
国士舘
【東海】
浜松商(静岡)
大府(愛知)
海星(三重=初出場)
【北信越】
氷見(富山=初出場)
石川金沢(石川)
【近畿】
八幡商(滋賀)
東山(京都)
北嵯峨(京都)
上宮(大阪)
川西明峰(兵庫=初出場)
智辯学園(奈良)
南部(和歌山)
【中国】
関西(岡山)
崇徳(広島)
鳥取西(鳥取)
岩国(山口)
【四国】
鳴門第一(徳島)
宇和島東(愛媛)
土佐(高知)
【九州】
東筑紫学園(福岡=初出場)
長崎日大(長崎=初出場)
鹿児島実(鹿児島)
鹿児島商工(鹿児島)
※校名は当時