148キロ右腕・辻田旭輝が2回で6者連続三振!打線は14安打でセンバツに向けて弾み!
辻田 旭輝(あさひ)投手(クラーク記念国際)
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第94回選抜高等学校野球大会に初出場するクラーク記念国際(北海道)は3月9日、昨夏の選手権大会愛知県予選ベスト8の大同大大同と練習試合で対戦。8対1で勝利し、順調な調整ぶりをうかがわせた。投げては4回から登板した148キロ右腕・辻田 旭輝(あさひ)投手(3年)が、2回を投げて対戦した打者6人全てから空振り三振を奪う快投。打っては7番・新岡 歩輝(あゆき)遊撃手(2年)が、第1打席に左中間最深部にランニング本塁打を放つなど、出場全選手で合計14安打を放って快勝した。
剛腕・辻田が、ゆったりとした脱力フォームで、一球一球を味わうように投げ込んだ。直球はコーナーいっぱい。カーブ、スライダーは、ストライクからバットの届かないゾーンに、正確に流れ落ちた。直球で4個、変化球で2個の空振り三振を奪い、1人の走者も出さずに、この日の仕事を終えた。「今日は指が球にくっついて、かかっていたと思います。下半身も上半身もつながって運動していました。甲子園に向けてもう少し(状態を)上げていければ」と、独特の表現で状態の良さを口にした。
3日前に、前橋育英(群馬)の繰り出した6投手に、2試合で合計29安打を浴びせた打線も引き続き好調をキープ。前橋育英との2試合目に自打球を顔面に当て、ケガの状態が心配された新岡歩は、外寄りの真っ直ぐをランニング本塁打にし、不安を払しょくした。「久しぶりにいい打球でした。昨日まで口のあたりが腫れていましたけど、今日はほとんど気にならなくなりました」と、明るい声で話した。
佐々木 啓司監督は「打線は下位が鍵を握る気がするね。上位も悪くないけどね」と2ケタ安打を続けるナインを高く評価。辻田の奪三振率の高さについて、報道陣から理由を尋ねられると「スピードもあって、コントロールも悪くない。まあなかなかいい状態だね」と、こちらも満足そうだった。18日の1回戦・九州国際大付(福岡)戦まで、今後も急ピッチの調整が続く。