今年から宮城県でタイブレークが採用される!宮城県は延長13回からスタート!
今年から宮城県でタイブレークが採用される!宮城県は延長13回からスタート!
佐藤 秀之理事長
宮城県高野連は18日、今春の地区予選と県大会でタイブレークを採用すると発表した。また、少子化などによる参加チームの減少から地区割りも再編された。
宮城県高野連の佐藤秀之理事長は「来年度の春の大会に限り、タイブレークを適用すると決定しました。春の地区予選、県大会において、延長12回の時点で同点の場合に延長13回からタイブレークを適用することになります」と説明した。方法は日本高野連の規定で無死一、二塁から始まり、打順は選択打順で行われる。センバツ大会の選考資料となる秋季大会では採用しない。
今年度から東北大会では9回の時点で同点だった場合、延長10回からタイブレークが適用されている。宮城県の場合、延長13回から適用する理由として佐藤理事長は「本来ならば上位大会にならうべきかもしれませんが、延長に入る際、まずは打順のひとまわり分はこれまでの延長形式でやるべきであろうという考えからです」と話した。また、今年度から、延長10回からのタイブレークを実施した秋田県高野連の意見も参考にしたという。
地区の再編に関しては、「これまで通りの4地区は変えず、加盟校の配置を変える」と佐藤理事長。宮城県は、南部地区、中部地区、東部地区、北部地区に分け、各地区を勝ち上がったチームが春と秋の県大会に駒を進めてきた。少子化の影響で、秋季大会の参加チーム数が減少することがあり、各地区のバランスを整えた形だ。
これまで中部地区だった多賀城と塩釜が東部地区へ移り、同じく中部地区だった東北学院榴ケ岡が北部地区に配置転換された。これにより、南部地区はこれまで通りの19校、中部地区は20校から17校、東部地区は18校から20校、北部地区は18校から19校に変わる。また、佐藤理事長は「できるだけ多くの学校が県大会や東北大会を経験できるようにすべきという意見は昔からあった」と話し、これまでは各地区から6校が県大会に進んでいたが、来年度からは各地区から7校が県大会に出場できることも発表された。そのため、県大会出場校はこれまでの24校から28校に増える。
秋季大会においては、数年前から夏の甲子園出場校も県大会の出場権をかけて地区予選を戦っていたが、今秋からは夏の甲子園出場校に秋季県大会の出場権が与えられることになった。ただし、地区予選に途中から参加し、地区の順位を決める戦いには出場することになる。
最後に、来年度の宮城県高野連のキャッチフレーズも発表された。16年度は「101年目の幕開け〜球児から夢と希望を未来へ~」。これは毎年12月に開催されているリーダー研修会において、各校から持ち寄られた案を参考にして決められている。
長かった冬も終わり、あと約3週間後からは対外試合も始まる。地区の再編やタイブレークの適用など、新たな動きがある中、高校野球101年目のスタートを切る。