八重山vs前原
ワンチャンスをものにした八重山が辛勝
三塁線を破るタイムリー二塁打を放つ八重山・赤池寛太郎
「赤池と下地が打ってくれたけど、まだまだクリーンアップが全然振れていませんね。」と試合後の兼島監督。6点を奪ったがそのイニングのみ。その不安は次の三回戦でも2得点のみと顔を見せることとなるものの、ワンチャンスをものにする集中力はさすがだった。
突き放す八重山、1点差まで追い上げた前原
先制したのは前原。初回、二死から3番目取眞 悠月が右中間を襲う二塁打を放つと、続く新里 紹舜も負けじとセンター前へ弾き返し1点を挙げた。
追う八重山は3回、二死から連続四死球で塁を埋めると4番赤池 寛太郎が思い切り引っ張っての逆転タイムリー二塁打。続く下地 裕己のレフト前ヒットで二塁から赤池が生還。なおも二者連続四死球で満塁となって、前原ベンチは二番手横田 琉空をマウンドへ送る。
しかしその代わりっぱな、8番上田 一輝に、値千金の走者一掃タイムリー二塁打が生まれ大量6点をボードに刻んだ。
追う前原も、初戦に二桁得点を挙げただけあって打線が活発。4回には6番島袋 優汰のタイムリーと9番仲村 渠隆己の犠飛で2点。6回には内野ゴロの間と、1番後藤 寧公の犠牲フライで1点差に詰め寄る。
7回には変わったピッチャーから二つの四球を得るもここまで。「好調とは言えないエースを投げさせることなく、全員で勝ち切った試合。」と照屋 竜輝、具志堅 武琉の二人のピッチャーをはじめ、1点を守り切った野手を誉めた兼島監督。しかし得点イニングが僅か一つだったのは苦しいとも語る。続く知念戦(28日対決)でも、4回の2点のみと苦しんだが投手陣が踏ん張り八重山はベスト8へとコマを進めている。
(取材=當山 雅通)