試合レポート

【春季和歌山大会】21世紀枠センバツ出場・田辺が逆転勝利! エース寺西は自己最速141キロ

2024.04.15


5回裏に同点打を放った山本結翔(田辺)

<春季和歌山大会:県立和歌山商4-7田辺>◇14日◇2回戦◇紀三井寺運動公園野球場

【トーナメント表】春季和歌山県大会 結果一覧

今春の甲子園に21世紀枠で出場した田辺が初戦を突破した。

「最近は思い通りに投げられていなかったので、この試合で不安はあった」という先発の寺西 邦右(3年)だが、初回から自己最速の141キロをマークするなど、快調な投球をみせる。

その寺西に対して県立和歌山商は序盤から攻勢を仕掛ける。2回表に二死二塁から8番・福本 悠陽(3年)の中越え適時二塁打で先制すると、同点に追いつかれた直後の3回表には主将で4番の永倉 克将(3年)が左前適時打を放ち、再びリードを奪った。

「厳しいボールも外野まで飛ばされたので、相手は振れていたと思います」と語った寺西。センバツに出場した田辺耐久以外にも力のある公立校が多いのが和歌山県の特徴でもある。

前半こそ劣勢に立たされた田辺だが、1点を追う5回裏に一死一、三塁から主将の3番・山本 結翔(3年)の左前適時打で追いつくと、なおも二、三塁のチャンスで4番・山本 陣世(3年)の左前2点適時打で勝ち越しに成功。打線がつながった田辺はこの回に5点を奪い、試合の主導権を握った。

寺西は後半も県立和歌山商の反撃に遭い、10安打を浴びながらも4失点完投。結果的に5回の5得点が効いた試合となった。

センバツを終えてから選手たちに燃え尽きる様子はなく、さらにモチベーションは上がっているようだ。「満足してスカスカになるのかなと思ったら、甲子園で勝ちたいに変わりました」と田中格監督は言う。

田中監督の長男である大心ら15人の新入生を迎えてさらに活気づいている田辺。夏の甲子園で勝利するという目標に向かって、さらなる強化を図る。

【トーナメント表】春季和歌山県大会 結果一覧

この記事の執筆者: 馬場 遼

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.17

長野8強決定!松商学園、長野日大、東海大諏訪、佐久長聖などが勝ち上がる【2024夏の甲子園】

2024.07.17

【全国注目シード校・成績速報】神奈川では2校が4回戦で姿を消す、大阪、島根ではシードに明暗、昨夏初戦敗退の智辯和歌山はコールド勝ち【2024夏の甲子園】

2024.07.17

シード国士舘が過去5戦全敗の強敵・ノーシードの日大三に挑む!17日西東京大会【2024夏の甲子園】

2024.07.17

元営業マンの監督が率いる大阪学院大高が夏初戦、春初優勝の勢いを夏にぶつける!17日大阪大会【2024夏の甲子園】

2024.07.17

【全国ベスト8以上進出校一覧7・16】青森山田と八戸学院光星が8強入りし、準々決勝で対決!山梨、佐賀でも8強名乗り、北北海道では4強が決まる

2024.07.14

甲子園通算19度出場・享栄が初戦敗退 1点差でまさかの敗戦【2024夏の甲子園】

2024.07.13

四国の夏を盛り上げる逸材20名! 全国注目の四国BIG3から「東大野球部か医者か」の秀才、名門・池田の小さな大エースまで【逸材選手リスト】

2024.07.15

ノーシード・二松学舎大附が2戦連続で延長戦を制す【2024夏の甲子園】

2024.07.13

モイセエフ擁する豊川、初の夏の甲子園へ戦力向上中! カギは超高校級スラッガーの前、投手陣は急成長 センバツの雪辱をはたすか!?【注目チーム紹介】

2024.07.15

プロ注目153キロ右腕が3回戦で姿消す 好リリーフ見せるもあと1点及ばず【2024夏の甲子園・兵庫】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」